Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2012年09月の日記

音のことば (2012.09.30)


午前中、今週から続くインタビュー業務のためのレジメづくり。
午後、西区民センターにてオタマとノリさん(オタマの弦楽四重奏団のメンバー)それぞれのバイオリンの生徒さんたちによる合同発表会。セガレと、俺の道場門下生でもあるIさんも出場。
毎度思うのだが、弾きこなすには何年もの時を要するこの楽器を、子供ならまだしも、オトナが挑む熱情にジンとくる。響きを聴けばすべてがわかるのだ。そこには、いわゆるプロには出せない「素」の息づかいがある。最前列で演奏の邪魔にならないようサイレントモードでカメラのシャッターをきりながら、堪能させてもらいました。

友人の力添えあってこそ、、、新しい武器、、、 (2012.09.29)


午前中、来週からの取材行脚に合わせて情報収集等の仕込み。
午後、西区の音楽仲間宅にて、某季刊誌のためのフォトセッション。この3日間連続で、同特集ページ(民族音楽)の取材をしている。それに関わる、人、場所、モノ(楽器)すべて、知人の力添え無しには実現できなかったこと。つくづく恵まれた男である、俺は。心より感謝。

さて、民族音楽を取り上げるにあたり、前々から欲しかったディジュリボーン(オーストラリアの先住民族であるアボリジニの伝統楽器「ディジュリドゥ」の現代版)を昨日ゲット。いや、本来なら随分前に手に入れているはずだったのが、ネットで検索しているうちに、さらに面白そうな「フトゥヤラ」を見てしまったもので(笑)。フトゥヤラも、そのちょっと前にやり始めたティンホイッスル(アイリッシュホイッスル)も、すでに体の一部と化しつつあるゆえ、「吹き屋」の武器をさらに開拓したくなった次第。「ディジは最初はなかなか音が出ないよ」と経験者から聞かされていたが、一発でイメージ通りの音色が出てカンドーす。シンコペーションも結構簡単。ディジには欠かせないとされる「循環呼吸」は、さっぱりわからんが、俺の場合、演奏して楽しければそれでよし。

ジャンベ取材、、、セーフじゃなくアウト?、、、 (2012.09.28)


午前中、海田にある墓の掃除。

午後より取材の段取り。
夜、流川PICOにて、昨夜に続き某季刊誌の取材。本日は「ジャンベ(ジェンベ)」を撮影。

さて、どうでもいいハナシであるが、一昨日の自民党総裁選。地方票で優位に立った石破を決戦でやぶって返り咲いた安倍。ヒジョーに胡散臭い。土壇場でアメリカの横やりがはいったのだろう。独自のビジョンを頑固に貫きそうな石破より、底抜けにヘタレでプライドの欠片も無い阿部の方がコントロールし扱いやすいと判断したのではないか。
意外に思うかもしれんが、俺は石破さんは評価している。「日本はいつでも核武装できる(する必要がある)」だの、聞き捨てならん暴論を口にするが、俺には彼が唯一ブレのない誠実な政治家に見えるのだ。政治家はまず「ウソがない(騙さない)」ことが大前提。彼の政策には反対するも、「誠実さ」という一点のみにおいては唯一及第点なのである。っつーか、公約をやすやすと破棄して国民を裏切る民主党は、切腹ものである。かといって「やっぱ自民党だね」には絶対ならんのだ。自民も民主もどっちもアウトであることには変わりがない。

で、思いつきました。

日本の政治に対する民衆の思い、とかけて、
プロ野球でバックホームの主審判定に猛抗議するキャッチャーととく。
そのココロは?
「これがセーフ(政府)? 誰が見たってアウトだろ!」
、、、、シャレにもならんか(笑)。

*写真:ジャンベのスペシャリストとして登場いただいた、ツンチャン。広島音楽シーンの重鎮にして我がFarEastLoungeの剛腕パーカッショニストでもある。facebookにアップした画像とは別カットです。

二胡との遭遇 (2012.09.27)


午前中、道場でIさん指導。

夕方、某季刊誌特集ページの取材で、市内のライブ会場に出向く。詳細はまだ明かせないが、本日は中国の伝統楽器「二胡」の生演奏風景を撮影。
演奏終了後、奏者のTさんに奏法やしくみ、材質をレクチャーしてもらう。弦をフレットや指板に押し当てるのではなく、ただ指で触れることにより音階を出しているたぁ知りませんでした。サンシンと同じくニシキヘビを使った琴革の直径はわずか10センチ程度。そのかわり、胴(紫檀)の奥行きがその1.5倍はあったりするし、裏には精妙な透かし彫りまで施され、ほとんど美術工芸品のようである。いや、面白い楽器だ。思わず仕事で来ていることを忘れてしまいましたとさ(笑)。

*写真:西日本屈指の二胡奏者、竹内ふみのさん(あ、名前言っちゃった。笑)。「パートカラーモード」で、赤のみを残して撮影。ボディが黒っぽいので衣装にまぎれてしまったが、身体と限りなく同化する楽器というのも、俺は好きです。

必要に迫られると進化するのである (2012.09.26)


午前中、道場にこもって独り稽古。
午後より企画業務。
夕方、2カ月ぶりに心体育道直轄道場へ。初めて見る新しい入門者がいた。しかもモヒカン(笑)。
3対1の組手(複数の敵を想定した稽古。ここらへんからしてフツーのスポーツ格闘技とは一線を画す)で、自分の運足(ステップ)が半年前よりかなり進化していることを確認。マンツーマン制のウチの道場で、新しく取り入れた運足だけに特化した独自のメニューが、教える側にも効果あったようだ。3年前、廣原先生から「1人でもいいから弟子を取りなさい。自分も上達するから」と言われて心体育道小林道場を開設したわけであるが、どんなに忙しくとも、徹底的に親身になって指導したことが、成果になってあわられているとしたら嬉しい。いや実際のところ、俺の武術家としての未熟さを補うには、稽古内容を工夫するしかなかったわけで、今だって、ぜんぜん余裕なんてないのだ。ウチの門下生に感謝したい。

*写真:最近よく弾いています、リゾネーター。

読書熱、再燃 (2012.09.25)


午前中、洗面所の排水溝およびカブトムシケースの掃除、ベランダに出しておいたゴミの分別etc。俺は「主夫」か(笑)。

午後より、執筆&企画業務。
夕方、道場にてYくん指導。
夕食後、デンワで数件取材交渉。

現在、同時並行で読み進めている本、約10冊。1冊読み終えてから、次の本を開けば良いようなもんだが、どれもが気になるのでしょうがない。しかし、読んでいるうちは面白いが、読み終わると意識から遠ざかる本は多いね。この2カ月で再読したい「当たり本」はこんなかんじ。

*脱原発論/小林よしのり
*オカルト/森達也
*心を上手に透視する方法/トルステン・ハーフェナー
*音楽と人間と宇宙/エレナ・マネス
*「本当のこと」を伝えない日本の新聞/マーティン・ファクラー
*きんぎょ/バイ・インターナショナル編
*幽体離脱入門/大澤義孝
*あらゆる小説は模倣である/清水良典
*読書の技法/佐藤優
*NEXTRAVELER 沖縄/高城剛
*ラム・ダイアリー/ハンター・S・トンプソン
*空想世界 武器・戦闘経典/宮永忠将

小説は「ラム・ダイアリー」1冊のみ。

*写真:十数年ぶりにSWATブーツ購入。旧モデルには無かったサイドジャッパーが付いているのに価格は半分以下。

シュラシュシュシュ(意味不明) (2012.09.24)


午前中、バスタブと浴室の各排水溝を掃除。かがみこんだ体勢で長時間いると腰にくるのが常なのでコルセットで防御す。

午後より企画業務。広告代理店担当氏から面白いオーダーあり。秘匿義務があるのでナイショだが、「そうこなくっちゃ!」と膝を叩きたくなるような嬉しい配慮。

最近、ひとつ気付いた驚愕の事実。
今、俺の目に映る人間に「ブス」「ブ男」はいなくなった。もちろん顔立ちの整った「美人」「美男」はわかるが、たとえ一般的に容姿が悪いと思われる人であっても、「それなりに味がある」と思えてしまうし、場合によっては、欠点かもしれないポイントを「美」として認識してしまう。うーん、うまく言葉で表現できんなぁ。

*写真:尖閣だ、竹島だと、つまらんいざこざで収拾のつかなくなったアジアビジネスに見切りをつけ、当オフィスは宇宙空間に進出。無重力空間で味わうコーヒーは、ンまい!

平然と往け (2012.09.23)


午前中、二日酔いで、どんより過ごす。
午後より、身体メンテ。情報も極力遮断。今週末あたりから取材月間に入りますゆえ。
っつーか、年数回ある取材月間を特別視するのはもうヤメにする。なにが「激務」じゃい。二度と口にするな自分(笑)。「心を亡くす、と書いて、忙しい」とはよくいったものだ。そうならないよう24時間、一瞬一瞬を自分で選ぶ、平然と。仕事の内容や他人の仕切りがどうこうではない。心身を澄ませ、自らの声を聴くのがいいのダスな、にゃんこ先生?
「そうそう、そのとおりじゃぞなもし、大左衛門。とってんぱーの、にゃんぱらり!」

*写真:そんなわけで描いてみました、にゃんこ先生。アニメでは愛川欽也がにゃんこ先生役でした。

ルアーフッシングデビュー (2012.09.22)


午前中、セガレを連れ三原市の白竜湖へ。ベテランのバスフィッシャーでもあるカメラマンA氏の手ほどきで、セガレをルアーフィッシングデビューさせようという趣向。
コンディションは悪く(渇水で湖面にはアオコも発生)、セガレもビギナーズラックに恵まれることもなかったが、約3時間、数百回もロッドを振り続けた根性はなかなか。っつーか、やはり緊張のし通しだったようで、家に帰ると爆睡(笑)。
実によい経験をさせてもらいました。Aさん、ありがとうございました!

成長ぶり (2012.09.21)


終日雑務。
明日、某所にて、セガレがルアーフィッシング体験をすることになっているので、諸々準備。長袖シャツや長グツなど、はかせてみるとどれもキツくなっているので新調す。ついこのあいだ買った気がするのに、タケノコみたいな成長の早さ。

有事対応能力 (2012.09.20)


午前中、道場にてJ氏指導。
午後より取材の仕込み、取材日調整。
夕方、再び道場にてS本さん指導。

さて、稽古終了後は元・自衛隊習志野空挺部隊隊員であったS本さんに、有事の際、やるからにはある程度の勝算があると自衛隊は考えていたのか訊いてみた。
よく「自衛隊員とはいえ、生温いニッポンで育った現代っ子。本当の戦争になったら逃げ出すよ」という声も聴こえてくるが、随分前、北朝鮮の不審船と海上保安庁が銃撃戦を展開した時の映像を見て、隊員たちの冷静沈着な指揮系統と射撃の確かな腕前(昔、ボクもクレー射撃をやっていたので)に、「海上保安庁でこれなら自衛隊にはさらなる覚悟がある」と思ったのだ。つまり「殺せる」と。
で、自衛隊の超精鋭で組織される空挺部隊員として、上部はどういう認識があるのかと見ていたかを知りたかったのだ。S本さんによれば「隊員は命令に従うだけ。でも上部は実にさまざまな想定のもとに<負けないシナリオ>を策定しているのは間違いないです」とのこと。
ビジネス、スポーツ、芸術表現においても、訓練と経験を積み高いレベルにある者は「一番」を目指すのが自然。ましてや命がかかっているとしたら。先の大戦時の日本軍ような「玉砕」などという悲し過ぎる犬死に戦術があるわけなく、プロフェッショナルとして<負けない>を目指すのは必然だ。
だが、その技術がいかんなく発揮されることが永遠にやってこないように願いたい。武器より楽器。殴り合いよりハグでしょう。

ミルスペック、、、ジェットストリーム、、、 (2012.09.19)


終日、執筆業務。
某ミリタリーグッズ専門店よりネットで注文したSWATブーツが送られてくるが、サイズがでか過ぎ交換返品。日本人に合わせ幅広加工してあったのだ。決して「ミリタリーおたく」ではないけれど、ミルスペック(MIL規格。アメリカ国防総省が制定した、アメリカ軍の物資調達規格)商品を手がけるメーカーのグッズは耐久性があるし、デザインも悪くない。ここらへんのこだわり、アメリカ人はすごいと思う。

仕事、倍音声明、気功、武術、歌い込みetc。すべての業務を終え、就寝前の1時間、屋上にマットを敷き、寝転がってトランジスタラジオで「ジェットストリーム」を聴きつつ星を眺める。っつーか、半パン半ソデじゃ、寒いじゃありませんか。

*写真:本日の夕焼け。写真正面、太陽が沈んだあたりからほんの数分間だけ、まっすぐ光のタワーが立ちあがった。

かゆいんです (2012.09.18)


午前中、道場にてIさん指導。

午後より執筆業務。今手がけている案件は完全なる自主企画。未開のジャングルに踏み込んで行くようなスリリングさ。法的にはNGだが、「密猟者のワクワク感」とは、おそらくこういうものだろう。

夕方、USTREAMで高松コミュニティFM「815」の「タカマツシティリミッツ」を楽しむ。遠方局の生番組をリアルタイム&映像付きで鑑賞できるとは、あらためてすごい時代になったものだ。コミュニティFMの「地元ならでは」の持ち味もいかんなく発揮できる。メールを送るとパーソナリティのベニーさんとアケミさんが、くるっとカメラを向いて「春駒さん久しぶり〜、アリガトね〜」とこたえる場面もあったりして(笑)。
さて、番組内で「ウクレレ」の語源について語られていたが、古代ハワイ語で「ウク」が「ノミ」、「レレ」が「ノミ」であることから、「ウクレレを弾く指使いが、ノミが飛び跳ねているように見えるため」というのが世間一般に流布している解釈だ。
しかし、俺はこの説はいささか「上品過ぎる」と思う。
っつーか、以前、自分がウクレレ弾き始めの頃の映像を見て俺はわかってしまったのだ。それはウク=ノミにたかられて「カイカイカイ〜!」と胸をかきむしりながらレレ=飛び跳ねているようにしか見えないのであって、「指使い」が「ノミ」なわけでは絶対にないと。
下の証拠写真見てもらえばわかるでしょ?「カイカイカイ〜!」で間違いなし(笑)。

さらに潜航 (2012.09.17)


終日、雑務。
生き方、仕事、表現etc。ええカンジでまた新しい地平がせり上がって来ている。
特に「表現」に関して。
今後僕のそれは現代感覚からすると少しわかりにくい方向へシフトするかもしれません。いや、「わかりにくさ」を志向するのではありません。テーマは掘り下げてゆくに従い、地表からは見ることのできない「絵」が見えてくる。これまではその絵を一度租借し、伝わりやすいようフィルターを通して濃しとったものをお見せ(あるいは聴かせ)していた訳ですが、それを辞めます。「わかるひとだけわかればいい」になってしまっては困るのだけれど、とりあえず「興味のあることのみをやり、好きなだけ深く潜ってみる」を優先したい。それほどまでに、圧倒的に価値ある(と個人的に思える)図柄が見えつつあるのだ。

夜、当アジト屋上で気功の基本修練法「站椿功」をやっていると、ときおり台風余波の突風に体が飛ばされそうになっても、大木を抱きかかえるように構えた腕の中は、気の熱感がグルグルと回り続けているのである、まったく意に介さずに。水中でも同じであることはすでに確認済み。「気」は「量子」に近い物質なのだろうか。だとしたら、当然、今の科学レベルでは検知するのは難しいだろう。よって、検知できないから非科学的なわけではないのだ。

*写真:毎日、金魚のスケッチをすることにした。一日のノルマ10匹。

熱中時代 (2012.09.16)


昼前、セガレ、オタマとその姉のナオちゃん、ヒロコさん(オタマの母親)の5人で、呉市立美術館へ。ヒロコさんの油絵作品が呉市の第67回美術公募展に初出展で初入選という快挙を達成したので、わざわざ名古屋から帰省したナオちゃんも引き連れて見に行った次第。昨日のオフクロの合唱もそうだが、この歳で時間も忘れるほど熱中できる趣味を持てるのは素晴らしいと思うのだ。

*写真:作品とヒロコさんのツーショット。特に石畳の質感がグッドです。

度肝抜かれる (2012.09.15)


午前中、セガレの小学校へ。俺としてはヤツが小学生にあがって初の「授業参観」。いわゆるフツーの公立小で過ごした俺からすれば、まったくありえない熱気に満ちた授業シーンの連続にて、心の中で「ホウ、ホウ」とフクロウのごとく、ただ感心するのみ。

午後は廿日市の「さくらぴあ」へ。独唱と合唱のイベントに、オフクロ様の所属するママサンコーラス、いや「ババサンコーラス」というべきか(笑)、とにかくまぁその年代の御夫人ばかり出演ということもあり、あまり期待せずに行ったのであるが、意外にもレベル高し。ちょっと見直したかも。っつーか、ポリネシアン系のデカ顔&広い肩幅ゆえ遠目からも瞬時に視認できるオフクロが、合唱団のほぼ真ん中にドーンと仁王立ちで出て来た日にゃあ、「ロボコップ?」と思ったほど。歌う間もせめて「まばたき」くらいしてくれっての(笑)。

そんなわけで、セガレにもオフクロにも、度肝を抜かれてレレレのレ!な一日でしたとさ。

*写真:夕方、雷鳴が轟き始めたので、カメラを手に屋上に上がれば、海側方向(南西方向)はすでに真っ暗。この直後、突風と雷雨。

とにかく終わらせる (2012.09.14)


終日、雑務。
この数日、意味も無く「保留」にしてきた些末なアレコレを片付けている。最近納得したのだ。なにか新しいことを引っ張り込むより、「とにかく終わらせる」習慣こそが、遠回りに見えても一番「浮遊力」を得ることができるのだと。っつーか「保留」だらけで、簡単には片付きそうも無いス(笑)。
ちなみに、野呂エイシロウ著「終わらす技術/フォレスト出版」によると、「終わらせるための3つの条件」は

1:目的を明確に見据える
2:一個一個確実に片付ける
3:正しい場所に着地させる

、、、だそうです。

それにしても、今日も日中は暑苦しかった。ちょっと動いただけで汗だくだく。さすがに秋が待ち遠しくなってきた。

*写真:ホンダが1970〜73年の間にわずか2500台のみ生産した「バモス」が近所に現存していることを最近知った。状態もかなりキレイ。こういう遊び心のあるクルマは日本では売れんのです。

嬉しい知らせ (2012.09.13)


午前中、道場にてJさん指導。
午後より企画業務。

作家、画家、ミュージシャンでもある古い友人Aさんのガンが治ったとの報告。
今年1月、ツアー先で吐血し、緊急入院。精密検査の結果、リンパ節5箇所に転移が見られる進行性胃がんであることが判明。「5年間の生存確率30%」との宣告を受ける。3月12日に栃木県立がんセンターにて胃の4分の3を摘出。
3月22日退院。
4月18日に抗がん剤治療を開始するも、2週間で辞め、「抗がん剤を使わない治療」を選択し模索し始める。
5月3日に西日本ツアー(4月2日からツアー再開してたわけです)で広島ライブついでに我が家へ逗留した際、「なんか体に良い運動ない?」との相談を受け、だれでもすぐできる世界一簡単にして最強の気功「張式秘伝功(通称ぷるぷる気功)」や「倍音声明」のやり方を指導(5月4日付けの当日報写真参照)。
その後、彼は「ぷるぷる」を毎日欠かさず10分程度続け、並行して各種食事療法とサプリ(薬ではない)を摂ったところ、9月5日の同がんセンターでの検診結果、がんが治っていたと。
彼が実践した方法のうち、どれが有効だったのかはわからないし、「ぷるぷる」を教える際も「決して過信しないで」と念押しした。これは俺が個人的に良いと思って続けているだけで、他人にも必ず効果があるとは限らないからだ。なにしろインチキな気功師(自分で気がコントロールできるようになって少しわかるようになった)や人の弱みにつけこんで、まがいものの商品を売りつける輩はあとをたたない。
ただ、彼の快復を祈っていた俺としては、ただただ嬉しいのだ。ほんまによかったね、AKIRAさん。

*写真:8月に晶文社から出たばかりのAKIRAさん最新刊「ケチャップ」。20年近く前、僕は彼のデビュー作「コットン100%」を読んで、世の中を見る目が大きく変化したのです。ちなみに10年前、新婚旅行で訪れたのが日光にある彼のアトリエ兼住居だったりする(笑)。

驚異の自然力 (2012.09.12)


終日、企画業務。

その合間、増え過ぎたメダカとホテイアオイの整理。メダカの稚魚を成長順に4つの水鉢に分けておいたものを2つに集約。ホテイアオイもまとめて水を張ったタライに移し替える。また、ひとつの鉢に住み着いていたヒル(ホテイアオイ購入時のオマケ?)も駆除。ヒルはその姿を見かけてから2カ月ほど経つ。調べると、メダカのような小さな魚は襲わない、ということだったが、ヒルのいた水鉢はメダカが激減した。メダカが餌食になったのは間違いなかろう。動きがユーモラスだし、ウナギのごとく体をくねらせてカッコ良く泳ぐので「飼おうか」と一瞬迷った。
この夏はホテイアオイの増殖にも目を見張った。インドあたりでは、ホテイアオイで川が一面覆われ船が航行できないエリアもあるとか。自然も案外タフである。

その男、ス・ドホ (2012.09.11)


終日、企画業務&情報収集。
その合間、旭町の「Y字路物件」を撮りにいったり、比治山の現美の特別展「ス・ドホ展」を見に行ったり。
韓国出身のアーティスト、ス・ドホ氏(俺と同じ1962年生まれ)の作品は一見の価値あり。洒脱で、大胆にして超緻密。突拍子が無いのに不思議な整合性がある彼の作品は、個の集積が「集合=思想(韓国の徴兵制や儒教思想へのアンチテーゼと見た)」を成すこと、また、それだからこそ「個」への尊厳に目を向ける必要がある!と訴えているように思えた。しかも、すごくポップで楽しいのだ。
チラシに冠せられていた「韓流アーティストの挑戦。」というサブキャッチには抵抗がある。もちろん「大韓民国」という国家形態が、彼の作品のバックボーンになっているのは確かだが、そんな狭小な枠組み(あくまで「韓流」というコトバが持つイメージ感)で語られる人物ではない。「韓流」ではなく、「人類の挑戦」ですよ。アーティストの価値とは、民族や国家を軽々と超えたところにある。わかりきった世界観の焼き直しに僕は感動を覚えないのだ。ス・ドホはすごい跳躍を見せてくれています。その「ありえなさ」の見事な昇華をぜひ目撃して欲しいです。ほんと、美しいんだから。

Y字路フェチ宣言 (2012.09.10)


終日、企画業務&情報収集。
10年くらい前、広島市現代美術館で横尾忠則さんの特別展があり、そこで「Y字路」をテーマにした数点の油絵を見た。そのうち1点は、現美へつづく比治山入口のY字路にある「広島東警察署比治山交番」だったりしたもんだから、「一流のアーティストの目を通せば、俺がすっかり見慣れたこんな場所さえリッパな作品になっちまうのだな」と海より深く感動。以来、Y字路が気になってしょうがなかったのだが、充分使えるカメラを手に入れたわけだし、横尾さんの写真集「東京Y字路」の向こうを張って「広島Y字路」を撮ってみようと。で、昼メシ食ったあと、散歩がてらに目星をつけていた近所の「Y字路に立つ物件」を激写しまくってみた。
かなり、、、、、楽しいです(笑)。
っつーか、我が町内は比較的、古い区域ゆえ、時代に逆行するかのごとくエッジの効いたY字三角物件が多いのだった。いやぁ、マズイ。実にマズイです、これは。
春駒ころころ、どんぐりこ〜、Y字にハマってどうするですか?

*写真:うちの町内にある典型的Y字路物件。

本棚モドキ (2012.09.09)


終日雑務。
昨日、ホームセンターで買って来た道具と材を使って、仕事場デスク上用の本棚製作。寸法を出してから、ノコで切り、トンカチとクギで組み立てるまでの実作業時間は約10分。シンプルきわまりないが、本を入れると強度が増す設計。これまではそこらへんにほっぽり投げておいたサングラスや時計なども天板にディスプレイできるので、デスク回りがかなりスッキリ。ふはははは。材料費600円たぁ安かったかも。次はなにつくりましょうかね。

母なる海のメロディ (2012.09.08)


終日、雑務。
ホームセンターで、板、クギ、ノコを購入。どうやら本気で本棚を作る気らしい(笑)。

夜、東区民センターで、オタマの弦楽四重奏団のチェリストでもある泉 玲奈さんのリサイタル。彼女、来月出産予定(笑)。演奏中に産気づき、観客全員が出産立ち会いになったらどうするのだろう?などという心配をよそに、素晴らしい演奏を披露してくれた。臨月を迎えた女性は、人生で一番重心が低く身体的には最高潮に安定した状態にある。エンドピンを通して大地とアースし、深い音域を得るチェロという楽器が安定感を増し、さらには胎児が浮かぶ羊水と響き合い、なんだかもう、原初の海を感じるほどの広大さでホールを震わせたのだった。女性っつーのはスゴイね。いや、エエもん聴かせてもらいました。

*写真:東区民センターからは歩いて帰った。所要時間40分。で、荒神陸橋が歩いて渡れることを初めて知った(笑)。

ヌードG (2012.09.07)


午後イチ、某大企業会議室にてプレゼン。
特集の企画意図をクライアントに説明するため、おもむろにバックの中に忍ばせておいた「口琴」を取り出すや「ビヨ〜ン、ビヨヨヨ〜ン」と演奏してみせる俺は、あきらかに業界では異色どころか「変態」かもしれず。いや、趣旨の臨場感は強烈に伝わったはずだ。どの道で生きるにせよ「そこまでやるか」と言われるぐらいでないと。突破、突破せよ。俺はトッパアーティストでいく。

*写真:先日、約15年愛用のGショック・フィッシャーマンの外部プロテクションが経年劣化でバラバラに剥がれ落ち、ほぼ同時に電池切れ。ムキ身となったGショック、これがまたカッコイイので電池交換してもらい、本日復活。「ヌードG」と命名す。

水になれ (2012.09.06)


午前中、道場にてJさん指導。今年の夏、周防大島の片添ヶ浜で泳いだ際、ひとつの気付きがあった。水中におけるもっとも効率のよい四肢の動かし方(泳ぎは別)が、武術にも応用できるのではないかと。ブルース・リーは「be water」と言ったが、どっちかというと観念的な部分でのコメントだろう。現実的に歩いてみるとよくわかる。水中では「ため」や「ふんばり」がまったく効かないので、脱力するしかないのだ。ここでさらに得心。廣原先生の流麗な動き。あれは水中でも有効なのだ。なかなか力みが抜けないJさんには、試しに一度、プールに行ってもらい、首まで浸かった状態で周囲に変人と思われないようこっそり基本動作をやってもらうことにした(笑)。

午後より企画業務。
夜、マイカルワーナーで「るろうに剣心」を見る。原作のコミックも読んだことないし、特に好きな俳優が出ているわけでもない。「予告編」にピンとくる箇所がありつつも、ほとんど期待せず行ったわけであるが、実に良くできている作品。キャラ設定も良いし、戦闘シーンは秀逸。斬撃を最小限の動きでかわすところなど、武術っぽくてコーフンした。今年見た「バットマン」「アベンジャーズ」「リーサルウエポン」を充分超えている。

*写真:本日の夕景。

必然の邂逅、、、たまたまの人、、、 (2012.09.05)


終日、企画業務。
広告代理店やプロダクションから「よくもまぁ、次々と面白いネタを集められますね」と言われる。これは僕の情報収集能力がゴルゴ13並み、、、と言いたいところだが、「ネタは自然にやってくる」が正しい。意味のある偶然にして必然の邂逅、シンクロニシティである。この数年はその頻度が激しい。神経回路が常に全方位にアクセスしている感覚。距離に関係なく「思う」だけで瞬時に繋がっている気がするのです。

高松の某FM局で働くT氏より、僕が撮影した某シンガーソングライターの写真をフライヤーに使用したい、との連絡。もちろんオッケーですとも。もう時効であるから白状するが、以前プロダクションに勤めていた時、とあるケイタイ会社のパンフに僕が「たまたま」上手に撮影したカットをデザイナー氏が使用し、それをプロが撮影したかのように請求したことが何回かある。いや、ケイタイだけではなく、ハウジングメーカーや食品関連もあった。要は「あるレベルをクリアしていれば商品になる」ということだ。もちろん、プロカメラマンとして仕事を請けることなどありえない。プロとは、どんな状況下においてもコンスタントに高得点の撮影ができる人をいうのだ。僕は「たまたま」のカメラマンでよろしい。

手を思い出せ (2012.09.04)


午前中、道場にこもって独り稽古。少し涼しくなったからと、エアコン無しで動いたところ、気がつけば水をかぶったように汗だく。

午後より企画業務。
レギュラー案件以外に、パワフルなアイデアが次々と降りてくるので、忘れないようスケッチブックに殴り書き(描き)。
そのうちのひとつが「DIY作戦」。高校時代、木を使って棚やら箱やら、かなりのモノを手作りしたものだ。最近読書熱が再燃し(一カ月で15冊)、その書物を整理する棚が必要になってきた。ペントハウスの階段踊り場に300冊収納できる棚を考えている。本棚以外にもいろいろと作りたい。
日本最後の文豪、開高健は、「手を思い出せ」が口癖だった。楽器でもDIYでも、自らの手でなにかを生み出せることに気付けば人生はより豊かになる、というようなことだったと記憶する。というか「なければ自分で作れ。人生人任せにするな」が本意だろう。

*写真:本棚スペース候補。

極限を見つめる2人のカメラマン (2012.09.03)


終日、企画のための下調べ。

その合間に読書。僕は、複数の本を同時に読み進む方法をとっている。で、面白いけど、イッキに読むには内容が壮絶過ぎてしんどかった福島菊次郎著「写らなかった戦後2/菊次郎の夏」をようやく読了。素晴らしい本です。30年前、菊次郎さん宅に泊めてもらったあの日のことは、たった一日だけなのに、鮮明に記憶している。彼が僕に語った話の大半は、手加減無しに20才の若造の未来を粉みじんに打ち砕く辛辣な内容で、当然、楽しいものではなかった。20年以上を経て書かれたこの本もまた、僕の心の中に重いしこりを生じさせた。
ここで思い出したのが、菊次郎さんと同じく「死の影」を見つめながらも撮る側の作為が無いと感じた本物の在米写真家、トシ風間さん。数年前、彼の「アメリカの少年死刑囚」のスライドショーを見終わったときの「あたたかな希望」に包まれたあの感じである(当日報2004.5.21参照)。そのあたたかさは、推測するにトシさん自身が人々に等しく向ける見返りを求めない愛情からくるもので、福島さんとはまったく対照的に思える。暴漢に襲われた菊次郎さん同様、トシさんもNYで通り魔に遭って頭蓋骨数カ所陥没骨折の瀕死の重傷を負い、その後も後遺症に悩まされているが、彼は家族に「犯罪そのものを憎んでもいい。だけど犯人を憎んではダメなんだ。犯罪のバックグラウンドに目を向けなければダメなんだ」と語っていたりもする。
トシさんの心根をマネできる自信は無い。でも僕は表現者として、菊次郎さんよりトシさんのスタンスに添いたいと思うのだ。というか、今の菊次郎さんは、世の中をどう見ているのか、聞いたみたいなぁ。

トシ風間さんの写真は、下記サイトから見れます。
http://homepage2.nifty.com/shihai/report/kazama/photo1.html

*写真:「相反する要素」にイメージを巡らせたとき、真っ先に思い浮かんだのが「みなしごハッチ」と「ゴルゴ13」である。双方共に、極限に身を置いている。で、合体させたらどうなるかと描いてみた。クリックで拡大できます(笑)。

スペシャル雷武 (2012.09.02)


昼前、心体育道創始者にして俺の師匠である廣原先生と和太鼓グループ「太鼓打ち雷男」の練習を見に、五日市の山奥にある彼らの稽古場「伝承館」を訪問。心体育道は、毎年10月の第三日曜日、宇品神田神社秋祭りに恒例行事として奉納演武を行っており、今回は新しい試みとして「太鼓打ち雷男(かみなりおとこ)」の皆さんとコラボをすることが決まっている。先日、代表のSさんから「心体育道をイメージして2曲作ったので聞いてもらえませんか」と打診があり、先生とうかがった次第。名前は「雷男」だけど、メンバーの半分以上が若い女性。
早速、2曲を演奏してもらう。Sさん以外、キャリアが1、2年というのが信じられないほどの強烈なグルーブに鳥肌が立つ。楽曲にもストーリーがあり、とても良い。我々も道着に着替え、演奏に合わせて先生と交互に演武し、最後は型組手。地鳴りのような鼓動に煽られ、思い切り力んでしまう(笑)。いやぁ、これは面白い事になりそうだ。奉納演武まで約2カ月。「太鼓に迫力負けせんよう、いろいろ趣向を凝らしてみようや」と先生。「雷男」とのコラボ演武だから「スペシャル雷武(らいぶ)」っつーのもカッコええかも。

洗練された混沌 (2012.09.01)


終日、9月から本格始動する各種プロジェクトのための仕込み。

夜、PICOにて、広島出身タップダンサー「PORI」、20年来の友人シンガー「コジマサナエ」、ピアニスト「妹尾美穂」の3人で結成される「混沌notes」のライブ。なんというのか、各々必殺技を備えた「戦隊ヒーローもの」のような、非常に面白いユニット。PORIさんのタップは、俺がこれまで知っているそれとはまるで違っていた(親父が元タップダンサーだったもので)。「ダンス」というよりは「パーカッション」。実に音楽的で新鮮。妹尾さんのピアノも含め、各人が変態的(ホメてます)なことをしても不思議とわかりやすくポップなのだ。そういう意味で戦隊ヒーローっぽかったと。

*写真:タップダンサーPORI氏は、音楽仲間ハナちゃんの実のアニキ。今後の一層の活躍を期待しとります。

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