Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2012年03月の日記

AC60の勝ち、、、映画館で臨死体験、、、 (2012.03.31)


午前中、市内の某楽器店にて、持参したウクレレでローランドAC60をテスト。うん、やっぱりAC100に慣れているせいもあるだろう、フィッシュマンよりしっくりくる。店員のニイチャンもACが好きらしい。ジャックなど接続部分もローランドが圧倒的にタフで故障が少ないのは俺も経験値からわかっている。決まりだね。

夕方、かつての職場であったサロンシネマで本日封切りの「メランコリア」を見る。ビョークが主演した、嫌がらせか!と怒りたくなるようなまったく救いの無い映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を撮ったラース・フォン・トリアー監督の最新作。2007年から2年間、鬱を患っていた彼が、当時通っていたセラピーセッションからアイデアを得て作ったらしいが、なるほど、グロなシーンがまるでないというのに、精神的に問題を抱えていたり、体調がよろしくない方には勧められない、サイコーに美しく居心地の悪い一本だった。っつーか、映画を超えた「臨死シミュレーション」のようでもある。オープニングとエンディングは、間違いなく映画史に残るであろう。妄想の極み。映画はこうでなくっちゃ。シャルロット・ゲンズブールにも賞をやってくれよ。俺の生涯ベスト15(10におさまらない)にランク入りです。

まずは2本、、、「どこでもライブ便」の準備、、、 (2012.03.30)


午前中、K歯科。
シュバッ、シュバッ、ズガガガガ、キュイ〜〜〜ン、グニュ、グニュルルン!と、右上奥歯2本の修理完了。
で、お次はマウスピースの型どりだ。オタマの話では俺は歯ぎしりしないそうだが、それとは関係なく、就寝中に極度の食いしばりが起こっている可能性があり、マウスピースをつけて寝れば緩和できるし、顎関節症等の予防効果もあるとのこと。歌やナレーションを生業としているので、この点も有り難い。もちろん、筋トレ時にも有効。おっと、打ち合わせなどでハラがたったら口に放り込んでしまいましょう。完成は週明け。

午後、請求書宅配(笑)ついでに、馴染みのK楽器店へ。O店長にボーカルマイクも同時に差せる60W程度のアコースティックアンプの件を相談。俺がローランドAC60を所望したのに対し、彼は「フィッシュマン・ラウドボックス・ミニ(下の写真)」をすすめてきた。同じ60WでもAC60よりさらに軽量&コンパクトで価格も30%安く「なにしろ音のレンジが広い」と。そこで実際に俺が使っているのと同タイプのウクレレ(ヌエヌエ製コンサートタイプ)を差し込んで鳴らしてみたところ、なるほど、そつがなく優等生的ではある。が、俺はアナログ的というかどこかハートウォーミングなローランドの音色のほうが好みかも。即決はせず、近いうち両方置いてある某楽器店で鳴らし比べをしてみることにした。それと、遠征用に愛器ヌエヌエ用のハードケースも注文。ひょっとすると、サブとしてヌエヌエをもう一丁注文するかもしれん。2000年から10年間弾き倒したオベイションのソプラノウクレレは、コンサートタイプとタッチもポジションも違い過ぎるので3本ともお蔵入りさせる。
ケースとヌエヌエ足しても3万ちょいというリーズナブルさは有り難い。60Wアンプは今年増えそうな出前演奏「春駒どこでもライブ」プロジェクトで使用したい。

稽古システム変更 (2012.03.29)


午前中、道場にてJ氏指導。
稽古に入る前に、来月より稽古システムを若干変更する旨、伝える。小林道場は発足以来、マンツーマン方式で1回2時間を、月4回で実施して来た。それを4月からは1回2時間のまま月3回にする。直轄道場は1回1時間半だから、週イチで月4回通えばトータル6時間。よって、変更後はまったく同じ時間数になるのだ。手取り足取りのプライベートレッスンとはいえ、月謝は心体育道全道場と一律。営利目的であるわけないし、むしろ社会貢献のつもりでやってきたが、門下生は基礎が仕上がって来たし、俺も出張等の業務が増えてきたので、次の段階へ歩を進めるにはちょうど良い機会と判断したのです。

*写真:今日の仕事場。昨日掃除したはずじゃ、、、。

たびたび資料処分のわけ、、、プチぎっくり、、、 (2012.03.28)


午前中一杯、資料関係の整理&処分。なんでこう、あっちゅうまに溜まるんでせうか?雑誌類も重さにして10kg分くらい捨てる。1つの案件に対し通常のコピーライターは、ここまで資料を揃えない。Wikipediaなんかでちゃちゃっと調べて終わりにする御仁が少なくないと聞いている。
さらに俺は、よっぽど遠方でない限り時間を都合して事前の「現地偵察」も励行する。現場で得た皮膚感覚がないと、クライアントに失礼だし、書いてて気持ち悪いのだ。逆に、手間隙かけても良い資料を自分で収集できた時点で、すでに仕事は成功している。

午後、当道場にてIさん指導。
実は数日前、セガレと「エポックの野球盤」をやったあと、立ち上がろうとした際、腰のいつもの右後ろ部分にクギが刺さったような違和感。堅い床に長時間座っているとたまにこうなる。いまのところ日常動作に問題は無いけど、数年前みたいに油断してギックリ腰に発展してもらっては困るので、この2、3日は密かにコルセットの世話になっている。Iさんにも内緒。
そんなわけで、今夜どうしても行くつもりだった心体育道直轄道場の稽古は見学させてもらった。組手で投げられたら危うい(笑)。
そうそう、最近知ったのだが、ウチから徒歩20秒のA整骨院は、カープの有名選手数人が贔屓にするほど有名らしい。何年もギックリはやってないけど、やばくなったらお世話になります。

*写真:デスク脇にあるモンステラの今年初の新葉は、現在縦40センチまで成長。20年くらい経つと、1mくらいの大きさなるらしい。

いよいよ本腰 (2012.03.27)


午前中、歯科。亀裂の入った右上奥歯2本とも、イッキに削り型をとる。
午後より、某季刊誌のための企画業務。

夕方から、西瀬戸メディアラボ「海まで1マイル」の主力読み物コンテンツ「遊体力学」の本格的な執筆に着手。

が、しかし、久しぶりの記名記事だ。自己責任においてなにをどう文章表現しても良い、ということになると、いきなり固まってしまった。「おいおい、屈折日報は書き放題じゃん」と親愛なる読者諸兄はツッコミたくなるでしょうが、当日報は忘備録に限りなく近い代物ゆえ、皆さんに読んでいただいていることは実はほとんど意識してなかったりするのです。
最初からこんな状態で大丈夫か。はい、心配ありません。西瀬戸メディアラボCEO(ちょっとエロいオッサン)という新しいコンフォートゾーンを脳内設定したら、堰を切ったかのように勝手に指がキーを打ち始めた。で、わかった。これこそ、僕がやりたかったスタイルなのだと。すごく面白いレポートになりそうです。期待しててくださいね。

*写真:今回の帯同レポの1シーン。俺撮影写真もたくさん掲載予定。もちろん、参加者のプライバシー保護のため、顔が判別できない画像をセレクトします。また載せたい場合は事前に許可をいただきます。

命の弦(つる)を握りしめろ (2012.03.26)


終日、企画書、請求書起こしその他。

昼過ぎ、鳴り止まぬサイレンの集結に不安になって当アジト屋上に登って見ると、南側100m先の住宅密集地に大きな黒煙。火事だ。しばらくして炎もあがる。我が家と古くから付き合いのある人の家が近い。すでに周辺は規制線が張られ騒然とし、警官が車両や人を止めている。ほんと、こういうとき、なにすればいいのか全然思い浮かばないもんだな。っつーか、なにも出来ん。勢いを増すかに見えた紅蓮の炎だったが、やがて消え、かわって水蒸気まじりの白い煙に。100m圏内の近所が火事になったのは高校以来これで2回目。あの時はもっと近くて、しかも夜だったから、火の粉がバンバン飛んで来て心底怖かった。
結局数時間後、知人の家は大丈夫だったことが判明。しかし、駐車場を挟んだ彼のお向かい6棟が焼け、猫好きな一人暮らしのおばあさんが亡くなられたと。ご冥福をお祈りします。
事故、病気、火事、戦争、自然災害etc。俺たちは予期せぬ危険に常にさらされている。そして俺たちのご先祖様も、数百万年に渡る数えきれないアクシデントを「おっとっと!」と言いながらくぐり抜けてきたのだ。だから命は大切だよ。そうやって繋がって来てるんだよ。俺一人のもんじゃないんだよ。キミ一人のもんでもないんだよ。

夕方、デザイナーH女史に頼んでいた西瀬戸メディアラボのロゴが上がって来た。この新しい表現媒体で、いろんなことを伝えたい。

*写真:当アジト屋上からの火事の様子。このあと炎が上がった。

女子競輪選手誕生 (2012.03.25)


午後、友人からデンワ。元・実業団女子バレーボール選手で、昨年より静岡県伊豆の競輪学校に通っていたYちゃん。先日、無事に学校を卒業したとか。1964年に廃止された女子競輪が今年いよいよ復活。その記念すべき年にプロデビュー(7月1日)を飾るのだ。競輪学校に通っている間は、寄宿舎生活で外部との接触も制限され、ケイタイやPCなども没収。ストイックな毎日のハンパなく過酷な訓練をくぐり抜けてきたことは、逞しさを増した声からもわかる。女子競輪は当面は関東エリア3地区でのみ開催だが、今後の候補地として広島も名乗りを上げている。その時は58才まで現役競輪選手だった俺のオヤジと一緒に応援に行きたい。っつーか、まだ人数の少ない女子競輪。場合によってはオリンピックへの道も開けたりして?いやぁ、Yちゃん、楽しみにしとるよ。

*写真:2009年の真藤山パーカッションキャンプの一コマ。左がYチャン(さすがデカイ。身長180センチ)で右がセガレ。奥でマイク握っているのは我がFarEastLoungeのパーカッショニスト、ツンチャン。

セルフコーチング (2012.03.24)


午前中、道場にてIさん指導。

午後より雑務。セガレのリクエストで前の公園で2人野球。最近、目を見張るほどに運動能力をあげてきたセガレであるが、案の定、先にバテる。ふふふ、オヤジに勝つには20年早いわ。っつーか、かくいう俺も15年前に右肩を脱臼した際の後遺症(靭帯が切れたまま)で、ボールを投げる動作がしんどく、30分で痛みが出た。思うに、野球の投球動作ほど不合理で負担のかかるものはないような気もする。

先日、「西瀬戸メディアラボ」の初プロデュース作品としてYouTubeにアップした「三代目春駒feat.椎名まさ子」のライブ映像を見ていて、自分の演奏スタイルに関し「こりゃ直さんと」と思う点があり、現在、矯正中(笑)。長年のクセであったとしても、意識を向ければ修正は可能。慣れ親しんだやり方を手放し、別のコンフォートゾーンに強い臨場感を持てればうまくいくことになっている。要は自分で「気付けばいい」のだ。ちなみに、このところ大企業のCEOクラスが「コーチング」を受けるケースが増えているのは、自分で気付く難しさがわかったからだ。ナポレオンも、有能なコーチ(演技指導者)を雇い、自分の姿勢や立ち居振る舞いをチェックさせていたらしい。
コーチの手や目を借りず、カネもかけず、自分とその置かれた環境や社会を俯瞰して抽象度を上げるには、脳機能開発メソッド「張式気功」「倍音声明」などがきわめて効果的。我が身を使った3年間の人体実験でニコヤカに言える。

*写真:相棒「くまちゃん」と一緒に眠るセガレ。最近のデジカメはすごいね。ほとんど真っ暗でもフラッシュたかずにここまで撮れる。

旅は軽装に限る、、、噛み合わせ、、、 (2012.03.23)


久々に寝坊し9時起床。本人は起きてるつもりで、夢の中で忙しく立ち働いていた(笑)。
午前中、道場にてS本さん指導。先日まで1週間ほどフランスを旅して来た彼、なんと荷物は肩掛けの小さなスポーツバッグ一個、服装はミズノのジャージ上下で過ごしたとか。「なにか入り用があれば、現地調達するつもりでした」とのこと。「現地調達」というコトバが出るあたり、さすが元・習志野空挺団隊員(笑)。実際、場所にもよるが軽装のほうが旅とのシンクロ率が高くなるのは経験上からも言える。

昼過ぎ、親戚が経営するK歯科へ。2カ月前から食事の際、右下奥歯に痛みがあったからなのだが、検査結果は虫歯ではなく、噛み合わせの問題で歯の根元が炎症起こしているらしく、微調整してもらう。また、以前の詰め物周辺に亀裂も発見。検査担当の若い女性いわく「ここまで歯がすり減っている人は見たこと無い」と。20年以上、玄米を念入りに噛んで食ってるからか、それともそれ以上に長い過酷な筋トレor武術鍛錬時の奥歯噛み締めによる過重圧だろう。っつーか、昔通っていた歯科でも同じこと言われたのだった。そんなわけで、念のため、就寝時にマウスピースをどうとかこうとか。歯ぎしりはないので、眠っている間に、噛み合わせのバランス調整をする模様。詳細は来週の再検査時に。

*写真:小学生低学年時に映画「大脱走」を見てからのファン、スティーブ・マックイーン。気がつけばこの10月で彼が亡くなった50才に追いついてしまうのだ。ふえぇ〜。

指し手を競う (2012.03.22)


午前中、道場生の都合で稽古がキャンセルとなったので、ハヤの水槽の水交換、デスク回りの掃除に没頭。
昼過ぎ、某広告代理店のO氏来宅。某季刊誌の次号の展開を話し合う。O氏とのミーティングは「打てば響く」レスポンスの心地よさがあり、何が出来て何が出来ぬか、あるいは出来ぬことを出来るようにする方向性はあるか、さらには提案した場合、クライアントはどう評価するかなどの予測も踏まえ、深度を増しながらもクリアになっていく。そういえば、彼は碁だったか将棋だったか、かなり強いらしいから、様々な「手」が読めるのだろう。指し手を競うような打ち合わせは、えれぇ愉しいものでさぁね(何弁?)。

*写真:先日の瀬戸内建築クルーズの昼食は、御手洗地区にある「脇坂屋」。雰囲気も味もよし。

2年ぶりの春心地 (2012.03.21)


新規案件の打ち合わせ、企画提案その他。

全国で最も早く高知で桜開花宣言。
納戸へおさめるべく、加湿器、暖房器具を掃除。っつーか、あんまり寒いとも思わなかったので、結局一度も火を入れなかったストーブもあるし、ついに風邪をひかずに冬を越した。
昨年のこの時期の季節的なことはほとんど記憶に無い。震災の救助や原発事故の進捗等が気になってそれどころではなかったのだ。だから、気分的には2年ぶりの春といったところ。
もちろん、被災地の皆さんには、まだほど遠い感じだろう。懸命に「無かったこと」にしようとする、政府のやりかたに憤りがある。「日本は、EU圏やアメリカと違い、国民が政府を選べない国」とは、苫米地英人さんの弁であるが、まったく同感。政治家に問題があるのはもちろんだが、政治システムそのものが時代にフィットせず機能していない。すでに乗り越えられない枠組み「日本」なのではなかろうか。

*写真:我が家では数日前に桜桃が開花。やはり昨年よりやや遅め。

心身バランス強化の必要性を感じた日 (2012.03.20)


午前中、道場にてIさん指導。

午後より執筆業務。
18年前だったか「春分の日」に、某音楽仲間が挙式を挙げ、俺も参列させてもらったが、あの頃は毎日怒濤のごとく押し寄せる案件に手こずり、最高に体調が悪かったのを今でも覚えている。症状としては、胃痛、耳鳴り、動悸、顔面神経痛、目の下には青黒いクマ、全身の倦怠感など、数えてみたら7つくらいあった。「なるほど、人はこのようにして壊れていくのだな」と危機感を感じ、精神面のケアに役立ちそうな東洋メソッドを新たに取り入れてみたら、徐々に改善。この一件で筋トレばかりやってもダメなことに気付かされたのでした。
それにしても、半年後に50才を迎えるというのに、現在のこのパワフルさは過去最高。慢心せず、日々の鍛錬を続けるべし。

*写真:先日の瀬戸内建築クルーズの最終訪問地、大久野島にて。おどろおどろしい旧日本軍毒ガス工場発電場跡と対照的な癒し系の野良ウサギ。

主力コンテンツ (2012.03.19)


数日前から、寒くない。あと2週間で桜の便りも聞かれるであろう。

終日、執筆。レギュラー案件と並行して西瀬戸web情報サイト「海まで1マイル」の原稿にもとりかかる。面白過ぎるムーブメントや人物を喧伝するコンテンツ「遊体力学」では、先日の瀬戸内海クルーズを主催したグループ「」の活動状況およびクルーズ帯同レポ。俺が実際に訪問した西瀬戸の島々を紹介する「西瀬戸“島”百景」では、同じく瀬戸内クルーズで目撃(上陸不可)した、瀬戸内版軍艦島と称される「契島(ちぎりしま)」にスポットを当てる予定。ちなみに島百景vol.2では、山口県上関町祝島(いわいしま)にある、東洋のマチュピチュ「平さんチの棚田」を取り上げたい。契島、祝島の棚田、いずれも衝撃的な写真(俺撮影)にご期待ください。

*写真:島が丸ごと鉛精錬工場の「契島」。いや、地面のみを残して徹底的に開発されまくった元・島というべきだろう。国内の鉛の大半がここで生産されているらしい。芸予諸島にこんなスポットがあるとは。上陸が許可されなかったので船上からの見物となったが、この角度からだと軍艦そのもの。目にした瞬間、魚眼コンバータレンズを標準に戻し、モノクロ撮影モードに切り替えた。あ、俺の好きな鶴田謙二のマンガ「冒険エレキテ島」にも似とりますな。

プロとアマの線引きは不要 (2012.03.18)


終日雑務。

岡山のデザイナーK氏に発注していたリニューアル名刺が朝イチで届く。昨日、瀬戸内海クルージング後の懇親会で持っていた残りの名刺20数枚をほぼ撃ち尽くしていたのでひと安心。
先日の日報にも書いた通り、今回ははじめて裏面(下の写真のモノクロ面)に4つの「肩書き」を明記。昨日のイベントでも再認識したが、もう「プロ」「アマ」の線引きはほとんど意味を成さない。主催スタッフは、ふだんは各々個別の仕事に従事(建築家はほんの数人のみだった)しているわけで、このイベントを「ビジネス」としてやったわけではない。だが、そのツアー内容はその道のプロを完全に凌駕するレベル。要は「そこまでやるか」と驚嘆させる圧倒的な企画力(エンターテインメント性)と情熱、さらに伝えるための手法にかかっている。僕のこだわって行きたいところでもあるのです。昨日はほんとうに勉強になった。

西瀬戸の海道を往く (2012.03.17)


某民間グループの主催による、呉〜下蒲刈島〜呉〜大崎上島〜大三島〜契島〜大久野島の建造物をチャーターした高速艇で見て回る「瀬戸内海 建築を巡る旅」に参加。総勢約50名のツアー。詳細は、帯同レポートとして西瀬戸web「海まで1マイル」にアップする予定なので楽しみにしておいてください。
まず、乗船して受け取った今日のために編さんされたオリジナルパンフレットを開いただけで、大げさでなく感動の嵐に手がうち震えた。執筆家として、これがどれほどの情熱と労力が注ぎ込まれたものかがわかるのだ。めったにお目にかかれない、スペシャルAランクであった。
西瀬戸内海の持つ、世界に冠たるポテンシャルを再認識しつつも、全行程において主催者グループの企画力、ホスピタリティ、お茶目度に果てしなく驚嘆。昼食や各施設入館料も全部込みで6800円たぁ、安過ぎやせんですかい?

さて、船旅の終着港は夕闇迫る尾道。スタッフに誘われ、地元のクリエイターたちとの懇親会にも参加させてもらった。その中に、以前、某季刊誌の仕事で取材させてもらった女性起業家の姿も。「繋がっている」感あり。彼らもまた、上昇志向でもなく、一部知識人が上からの目線で口にする「降りて行く生き方」でもない。横へ横へと繋がっていくスタイルを踏襲している。もうひとつ大事なこと。「伝える手法」をとことん工夫していること。政治や景気の悪さを口実に挙げ、思考停止に陥っている連中に見せたやりたいね。いや、かくいう僕も、大変な刺激をもらいました。ありがとう。

*写真:今回のツアーはステージごとにコンセプトテーマが附されており、これは「第2幕/海と島の景」で訪れた大三島(愛媛県!)の今治市伊東豊雄建築ミュージアム。学芸員による解説付き。ただ連れ歩くだけでなく、イマジネーションを想起させるストーリー性を加味した点も秀逸。まったく油断ならん連中だ(ホメてます)。

いざ、クライアント不在の取材へ (2012.03.16)


終日、水槽の掃除、30鉢もある観葉植物の手入れ、明日の呉〜下蒲刈島〜大崎上島〜大三島〜契島取材の準備etc。
執筆のための出張取材であめに降られたことがほとんど無い俺。なわけだから、天気予報が雨マークでも、ほとんど心配はしていない。っつーか、取材には支障がない。根拠なき自信。

忘備録、、、愉快な脱藩、、、 (2012.03.15)


毎朝起床直後の日課である「倍音声明」20分に続き、本日は珍しく站椿功をやってみたところ、大木を抱えるように排した腕の中を時計回りにグルグル移動する「気」が、いつにも増して強かった。
、、、などと、こんなこと書いても親愛なる読者諸兄には毎回「意味がわからん!」なのでしょうが、当日報は「忘備録」の役目も果たしておりますゆえ、どうかご容赦を。

午前中、道場にてJ氏指導。
午後より通常業務。その半分は、やはり「西瀬戸メディアラボ」関連。

本日も嬉しいことに「YopuTubeを見た。おもしろかった」との声が県外からいくつか寄せられる。めったに会えない遠方の友人に「リアル春駒」を視聴してもらえるとは、便利な世の中になったものだ。このようなボーダレス&フリーなシステムを上手に利用すれば、近況報告にとどまらず、新しい出会いが生まれる可能性も高い。社会を変えることだってできるかもしれん!とも思う。いや変えにゃいけまぁ。実際、今後は国や政治家には一切期待せず、各々が自力で既存のヒエラルキーにさからったお茶目なアクションを無軌道&同時多発的に展開する方がよっぽど将来性がある。要するに「愉快な脱藩」だ。国を想うなら、なおさら。

*写真:今月前半のベストショット。被写体は下関在住のシンガーソングライター竹内紀さん。

漕ぎ出す男 (2012.03.14)


間違いなく、花粉飛んどるな。朝からクシャミ連発(笑)。
終日「西瀬戸メディアラボ」立ち上げの準備。本日はwebサイト「海まで1マイル」のコンテンツを絞り込む。で、いよいよ今週土曜日より、第一弾コンテンツのための取材&撮影に一人で取りかかることにする。取材ターゲットは、広島在住の建築家集団の主催により瀬戸内海上で行われる「瀬戸内けんちくクルーズ」である。現段階でクライアントも代理店もプロダクションも介在しない、まったくの自主企画なり。誰に頼まれてもいないのに勝手にやる。これほど突き抜けた自由がほかにあろうか。ざまみろ。わはははは!
当日報には何度も書いているが、11年前、旅の相棒である久保直樹と、那覇〜座間味の60kmを無人島を経由しながらシーカヤックで3日かけて漕ぎ渡った。那覇の「波の上ビーチ」を2人乗りのシーカヤックで密航者のように出艇した日は、ときおり雷鳴轟く雨模様なれど、はるか座間味方向の水平線あたりは雲が切れ、陽光が降り注いでいるのが見えた。方角は逆だが、琉球神話の常世の国「ニライカナイ」を彷彿させた。今、未知なる領域へ漕ぎ出す不安とそれ以上のワクワク感が一緒くたになった、あの時の気分に限りなく近い。「つべこべ言わず、行きゃあいいのだ。きっとおもろいことがある」のココロ。

*写真:那覇〜座間味を漕ぎ渡って3カ月後、ふと立ち寄った時計屋で「オメガシーマスター2001年モデル」に目が吸い寄せられた。煌めく波を模したデザインと、東シナ海そのままの薄い瑠璃色の文字盤にヤラれ、即ゲット(今でも世界で一番好きな時計です)。さらに半年後、オタマにプレゼントしたのが、メンズよりふた回りほど小さいレディース仕様だ。本日ホワイトデーということで、イタリア・モレラート社のレザーバンドをプレゼントさせていただきましたとさ。

名刺の肩書き (2012.03.13)


午前中、道場にて甥っ子N指導。
午後より通常業務。
夕方、再び道場にて小学4年生Yクン指導。

名刺裏面のプチリニューアルを依頼していた岡山のデザイナーK氏より、ラフが上がってくる。名刺に肩書きを入れるのは、デザインプロダクション退社以来となる。
今回は「西瀬戸メディアラボ:代表・ライター・コンセプター」ほか「ナレーター」「シンガーソングライター」「心体育道師範」などと共に、各オフィシャルHPのURLも併記。よく、名刺にありったけの肩書きを入れている人を見かけるが、「こんなにできるわけがない。どうせどれもテキトーなんだろう」と訝られるのがオチで逆効果。だが、それぞれのURLを入れると話は違ってくる。見てもらえれば、各方面でプロフェッショナルとしてやってることがわかってもらえるだろう。
まぁ、記入した肩書きに今後もちゃんと責任持って向き合えよ!というの自分自身への宣言という意味合いが強いかも。

蠢動、、、魂のかりんとう、、、 (2012.03.12)


午前中、道場にてIさん指導。
午後より、通常執筆業務。
夕方、再び道場にてS本さん指導。

昨日今日と、寒波がぶりかえした。山間部は雪が降っているようだ。
されどこの数日、あちこちから好意的なメッセージやオファーが同時多発的に寄せられてきて、まさに蠢動だな、と。その大半が、音楽に関すること。YouTubeにライブ映像をアップしたことの効果だとしたら嬉しい限り。
6月には高松での通算3回目となるライブが決まりそう。また、そのあたりから、昨年より試験的に実施してきた歌のデリバリー「どこでもライブ便」を月イチ程度で敢行することも検討中(機材もフットワークを軽くする新兵器を投入予定)。

奈良の菓子職人Yさんが、乳癌の手術を終え、先々週無事退院。幸い、転移も無かったようで、メールには「病院という宇宙から帰還しました」と(笑)。
で、「応援してくれた人たちへのお礼」ということで、本日、彼女の手作りのかりんとうが送られて来た。これがまた、思わず笑い出すほど美味いんじゃわ。彼女が本格的に菓子づくりを再開した暁にはあらためて紹介したい。
人はなぜ生まれ、死んで行くのだろうね。はしゃいだり、絶望したり、妬んだり、ウソついたり、騙されたり、祈ったり。生きるとは、ほんとに「めんどくさい」よ。ままならない心と体だよ。けど、だからこそ、思い切り愛おしくもあるんだよ。20代は「光」を探し求めていた俺が、いつの頃からかアナタに光を届けたいと思いはじめた。そうして出来た歌が「ひかりのうた」だ。

三代目春駒feat.椎名まさ子「ひかりのうた」
http://youtu.be/tjN339XAkVM

裸の人々、、、芸術の力、、、 (2012.03.11)


終日、執筆業務。

一年前のあの日、僕は翌日に中学の卒業式を控えた甥っ子Nに、「卒業後の心得」を説教している最中だった。ふと、ヤツの肩越しから、リビングの消音モードになっているTVに目をやると「宮古港、、、」というテロップとともに、津波で浸水し始めた港の映像が。それから次々と映し出される空撮映像は、どこかパニック映画のCGのようであまりにも現実味が無く、いや、こんなもんが現実に起こっていいわけがないという願いもあってか、頭の中が全然整理つかぬまま、ひたすら無言で何時間も見入ったのだった。
あれから数日間の当屈折日報を読み返すと、最近になってようやく開示されはじめた「当時の原発の本当の状況」に政府がどう対応したかを見事に言い当てている。どうだ、当たってすごいでしょ、というのではない。政府の無能・無策・無責任ぶりを確信する。
そしてあえて言わせてもらうなら、我々国民の無知ぶりに関しても、それ以上に懸念すべきではないのだろうか。著名な某クリエイターが指摘しているように、TVも新聞もこぞって、被災地の人にフォーカスをあてた悲劇と美談に特化した放送をするのみで、原発のきわめて深刻な現状を探ることは今後も無い気配。
今の多くの日本人は「裸の王様」を笑えない。なぜなら「裸の王様」を指差せるのは、王様が裸であり、それがヘンであることが、自分の目で見えていなければならないから。
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

夜、薬研掘jiveにて実験的演劇ユニット「うつせみ商会」の第三回公演を見る。前回2作に比べ、出演者4人が絶妙に絡み、持ち味も出せて最後まで気持ちよく引っ張ってくれた。着地の無いエンディング(?)は意図してやったことなのだと思うが、俺は好きだ。中学の文化祭で俺のクラスは「不思議の国のアリス」を演劇でやった。エンディングにはアリスの姉が、アリスを銃で撃ち殺すというとんでもないサプライズを仕込んだが、あれを考えた当時級長だった女子は今思い起こしてもすごいと思う。思春期のワヤクチャな心模様そのままだった。
見る人に予定調和でないなにものかをもたらすもの。芸術の力。

予定の5曲アップ完了 (2012.03.10)


朝からデンワやメールで朗報いろいろ。ラッキー。
午前中、道場にて甥っ子N指導。

午後より雑務。
ライブ映像の件、残りの2曲「その男ヨシオ」「ひかりのうた」のアップが完了。下記よりコピペでどうぞ。アップして2日で「向日葵」は再生回数100を突破。上々の滑り出し。
関東、関西、四国からも「よかった」との声多数。あらためて思うのだがドロさま(椎名さん)の力によるところが大きいね。ピアノは楽器の王様。いや、椎名さんだから王女様か。
ライブ映像を見ると、俺はお釈迦様の手の平の上で飛び跳ねる孫悟空のようでもある。とすれば、手にしているウクレレやギターは如意棒か。わはは。シャレならんぐらい似とるかも。まぁ、いい。そのうちスーパーサイヤ人になる日も近い。

三代目春駒feat.椎名まさ子「その男ヨシオ」
http://www.youtube.com/watch?v=6FrPSG7CvAA&context=C43750c8ADvjVQa1PpcFOWRuqFohjlBPSBt8sgK6sNEl3e5V6B8qs=

三代目春駒feat.椎名まさ子「ひかりのうた」
http://www.youtube.com/watch?v=tjN339XAkVM&feature=context&context=C43750c8ADvjVQa1PpcFOWRuqFohjlBPSBt8sgK6sNEl3e5V6B8qs=

三代目春駒feat.椎名まさ子「向日葵」
http://www.youtube.com/watch?v=58RtwvHohEY&feature=context&context=C499dc77ADvjVQa1PpcFOWRuqFohjlBKbX64o2PhVsjai7TGNHwPo=

三代目春駒feat.椎名まさ子「雨のラブホテル」
http://www.youtube.com/watch?v=sMPsTQY-Wus&feature=context&context=C499dc77ADvjVQa1PpcFOWRuqFohjlBKbX64o2PhVsjai7TGNHwPo=

三代目春駒feat.椎名まさ子「横を向いて歩こう」
http://www.youtube.com/watch?v=Vsjm-L6TdLo&feature=context&context=C499dc77ADvjVQa1PpcFOWRuqFohjlBKbX64o2PhVsjai7TGNHwPo=

早朝稽古、、、全身音楽家、、、 (2012.03.09)


春休みで岡山の全寮制高校から帰省中の甥っ子Nから「心体育道を指導して欲しい」とのリクエストを受けたのが一昨日のこと。で、俺のスケジュール帳のコピーを渡して「その中からスケジュールの空きを探し出して、自分が習いたい日時を書き込んどけ」と言っておいたのだが、本日、ヤツが持って来たコピーを見てびっくり。たしかにスケジュールの合間を見事に縫ってはいるが、誰が毎日教える言うた。少しは中年をいたわれっての(笑)。
そんなわけで、午前9時半(!)より道場にて指導。高一にして180センチ近いNを何度も投げ飛ばしてあげましたとさ。希望通り毎日いくで。

さて、「ミュージシャン春駒」のプロモーションは着々と進行中(笑)。20代はじめ、老舗ロックバーのM氏に「オマエが毎日凄まじいトレーニングで腕っぷし鍛えとるンは、実は音楽のためじゃろ?」と言われたことがある。見抜いたのは、あとにも先にも彼だけだ。もちろん、すべてがそうではないのだが、アレやコレやソレで得たエッセンスや培った身体能力は、ほとんど音楽にフィードバックしてきた。その逆に、デザイン、文章、ナレーション、武術でさえ「音楽的に」アプローチする。常に歌い、奏でている全身音楽家じゃい。これからの10年は、その集大成として位置づけている。

多国籍ユニット? (2012.03.08)


朝イチ、西瀬戸メディアラボの映像担当Yくんから「向日葵」「雨のラブホテル」の仮編集ライブ映像をYouTubeにアップしたとの連絡。
早速チェックしたところ、2曲ともかなり上手く編集してあり思わず見入ってしまった。これなら、ライブに来れない県外の知人友人にも喜んでもらえるだろう。この2曲に続く3曲も、正式にアップしたら屈折日報でアナウンスいたします。読者諸兄も視聴&宣伝よろしくお願いいたします(笑)。

さて、先日のライブに来てくれた、ある親しい方から「春駒さん、やっぱり在日(韓国系)の方だったんですね」と言われて大笑い。第一部のラストで歌った「38度線」を聴いて、「間違いない」と思ったそうな。僕もドロさま(椎名さん)も日本人です。
実は、以前にも在日の方から同じこと言われた経験が数回あります。「だって日本人が、まさかあんな歌(38度線)作らんでしょう。歌い方からして熱過ぎるし」と(笑)。
それで思い出したが、我がユニット「FarEastLounge」のライブでメンバー紹介の際、
「パーカッションは南米ウルグアイからやって来たセルジオ!(ツンちゃん)、ベースはトルキスタン人のシュウ!(梶山シュウ)」とコールした時など、真に受けた人がかなりいたもんな(笑)。
そんなわけで、今後とも「魂の越境者」で構成される多国籍ユニット「FarEastLounge」「ハルコマサコ」をどうぞご贔屓に(笑)。

などと、書いているうちに、「横を向いて歩こう」を含めた3曲が正式にアップされたようなので、どうぞご覧くださいませ。

「向日葵」
http://www.youtube.com/watch?v=58RtwvHohEY&feature=context&context=C499dc77ADvjVQa1PpcFOWRuqFohjlBKbX64o2PhVsjai7TGNHwPo=

「雨のラブホテル」
http://www.youtube.com/watch?v=sMPsTQY-Wus&feature=context&context=C499dc77ADvjVQa1PpcFOWRuqFohjlBKbX64o2PhVsjai7TGNHwPo=

「横を向いて歩こう」
http://www.youtube.com/watch?v=Vsjm-L6TdLo&feature=context&context=C499dc77ADvjVQa1PpcFOWRuqFohjlBKbX64o2PhVsjai7TGNHwPo=

プロモーション映像編集作業続報 (2012.03.07)


軽めの朝食を挟み、午前6時半から午前10時半まで、倍音声明、気功、心体育道など各種メソッドに没頭。
一カ月前から数パターンの日課ルーティンを色々とためしてきて、本日これはと思うものに行き当たった。忙しいからといって「分刻み」なんつーのは息が詰まる。よって無理や無駄の無い自然な流れを作ることに腐心した。

その後は終日、昨日に続いて「西瀬戸メディアラボ」立ち上げの準備。この中には、賛同クリエイターのお得意業務紹介のほか、執筆、広告デザイン、音楽活動、声優業など、武術を除く僕の活動のすべても入っています。

例の「三代目春駒feat.椎名まさ子=ハルコマサコ」のライブ・プロモーション映像であるが、ビデオカメラ担当のY君によると、ステージ上手方向からのBカメで撮影した映像も使い、Aカメ撮影分と交互に切り替えながら編集するとのことで、少々本格的になりそうな気配。ちなみに編集予定曲は「向日葵」「雨のラブホテル」「横を向いて歩こう」「ひかりのうた」「その男ヨシオ」の5曲。また、リクエストにおこたえし、ビデオカメラで収録した音も一部CDR化のうえ低価格にて限定販売する方向で検討中。映像の方はYouTubeへアップ準備が整い次第アナウンスいたします。

*写真:これがBカメからの映像。この角度からだと、すごくでかいステージに見えますな(笑)。実はすでにYouTubeにアップしてあるのだが、あくまで関係者の確認用ですので外部からは見れない設定になっています。もうしばらくお待ちくださいませ!

後退する業界、、、ヨガマスターは痩せ過ぎだ、、、 (2012.03.06)


春一番らしき強風吹き荒れる一日。「西瀬戸メディアラボ」立ち上げのための雑務に没入す。
と、ある同業者とのデンワで、彼の勤めていたプロダクションの東京支社が昨年夏に解散していたことを知る。某地方にある本社の業績が悪化したことが理由のようだ。「3.11」が広告デザイン業にも大きなダメージを与えたことはもちろん聴いていたが、理由はそれだけじゃない気がする。

夜、BSで某女優がインドのヨガの聖地を訪ねるドキュメンタリーを見た。しかし、現地のヨガマスターと呼ばれる人のほとんどが、枯れ木のように痩せさらばえているのはナゼ?。失礼とは思いつつ、野生動物に置き換えて見てもあの体型は正常ではない。「心身をコントロールすることが重要」には大いに賛同するが、生きながら「枯れる」ことにどんな意味があるというのか。やっぱり男も女も潤ってないと。

俗であれ、、、竜のイレズミの女、、、 (2012.03.05)


毎朝の日課の「倍音声明」。日に日に瞑想の深度が増していく感あり。と、本日は久しぶりにブルーに縁取られた鮮烈なグリーンのチェクラが見えた。両乳首を結んだ線上の真ん中に位置する4番目のチャクラ「アナハタ」だ。ほかのヤツもいくつかお出ましになり賑やか。起床直後より、時間をおいたほうが見える確率が高い。
これまで野外イベントなどで、「チャクラが見える」と言う何人かの自称霊能者とかヒーラーに会ったが、どなたも心身ともに健康にはどうしても見えない、というのが正直な印象だ。拡大夢想したスピリチュアルな領域へ逃げ込むことで、現実世界から自分をカモフラージュしているような。
だから、無神論者で超リアリティを追求する俺が、我が身を使った実験で得た、「気」「チャクラ」の存在を確かめられたのは、個人的ではあるが意味が大きいとも思う。これが感知できたからといって、エライわけでもなんでもない、ということも理解できた。俺は俗な人間でいいんです。

午後、段原のワーナーマイカルで「ドラゴンタトゥの女」を見る。これから見ようとしている人は、ネタバレになるので以下は読み飛ばしてください(笑)。
殺害された女性の実の兄がスクリーンに登場した時点で「あ、コイツが犯人」とわかってしまったし、女性が実は死んでいないことも早々と確信。かといってつまらない映画化と言えばそんなことはなく、全編緊張感のあるスリリングな展開で2時間40分飽きささない。ルーニー・マーラの白磁のごとく輝くスレンダーな裸身が眩しかったし、俺のライバル、ダニエル君(ダニエル・クレイブ)も相変わらずシブい。しかし、コンニは(広島弁でコイツの意)、若い女子にも自分と同年代の熟女にもモテまくってからに。羨ましいぞ(笑)。

伝える手法 (2012.03.04)


二日酔い(笑)。
昨夜、PICOの帰り、うっかりスタジオDUCKに寄ったら懐かしい友が居て、ニャハハ、ウハハと愉しく飲み明かした次第。

午後、先日「Live Juke」のライブをビデオ撮影してくれたヤマワサくんから、第二部の仮編集映像が届く。定点撮影ながら「向日葵」「テレフォン」「雨のラブホテル」「横を向いて歩こう」「ひかりのうた」「その男ヨシオ」が特に出来が良い。
ビジュアルでも勝負できる椎名さんと違い、俺は絵的には完全に不向きであることも再認識した(笑)。が、私たちの楽曲の妙、演奏レベル、ソウル度数やグルーヴ感は際立っているなと。要は「熱」が伝わればいいわけで、プロモーション用としては充分過ぎるレベル。「p.s」を聴いた古い友人からも「声が若返っている」と言われたが、たしかにシンガー歴30年以上で今が一番声に伸びがある。
今年はただ漫然とライブをやるのではなく、存在を伝えるためのPR手法にもこだわりたい。そのためのライブ映像撮影作戦はひとまず成功。YouTubeを効果的に使えば、既存のマスメディアに頼らなくていい。レコード会社、音楽出版、事務所なども不要な時代。
完全なる子供騙しと化した現在の養殖型メジャー音楽シーンは淘汰され、欧米で見るような本当の意味で実力を持った天然型アーティストたちが、インディペンデントならではのフットワークを発揮して縦横無尽に活躍しまくる日は近い。そして、僕や僕の音楽仲間も、その中の一人でいられたらと思うのです。

*写真:昨夜の「三人会」の1ショット(クリックで拡大可)。この、30年来の音楽仲間である梶山シュウも、もっと知られて欲しいアジア屈指のミュージシャンである。っつーか、ナニ人?(笑)
新しく手に入れたカメラで表現枠が広がりそうだが、これも「伝える手法」を意識してのこと。ライターと言えど、ある程度の写真は撮れないと。

おだやかな週末 (2012.03.03)


午前中、雑務。
午後、セガレを連れ、市内中心部や元宇品公園をうろつく。

夜、流川PICOにて三人会(村岡達也、竹内 紀、梶山シュウ)のライブ。三者三様の熟成された歌物語を堪能す。それぞれの歩んで来た人生をかいま見た思い。
そうそう、今週火曜日に「live juke」に「ハルコマサコ」で出演した時のライブ映像がYくんから送られて来たのだが、すンげえ良いですよ。編集して、順次YouTubeにアップする予定。

*写真:元宇品灯台下の砂浜から似島を望む。春の到来を感じさせるあたたかな一日でした。

自分とはなにか (2012.03.02)


終日、原稿修正に対応。入稿前のラストスパート。

定期購読している、クリエイター高城剛さんの有料週間メルマガ「Future Report」に興味深いことが書いてあったので一部を引用。

「(書籍の)デジタル化で困るのは再販トライアングルと言われる、出版社、取り次ぎ、そして書店です。実は、作家も少しだけ困ります。いままで出版社がやっていたプロモーションや最終製品化を、自分でやらなくてはいけなくなるからです。
ですので作家は作家ではなく、自分でマーケティングまで考えるような、まるで起業家のように存在に変わらねばなりません。良くも悪くも社会が変わって行きますので、作家も変わらざるをえないのです。(中略)誰もが、インターネット上で自分とはなにか、を説明しなくてはならない時代にいるからです。」

海より深く同感。付け加えるなら、俺が身を置くメディア・広告業界連中も例外無く同じことが言えるのだろう。屈折日報に数年前から度々書いているように、意味不明の旧態然としたヒエラルキーはすでにほころび始めている。が、驚くことに、TV&ラジオ、新聞社、広告代理店、プロダクションの従事者の多くがいまだ「ウチにゃカンケーない」と思っているフシがあるのだ。
俺がこの業界に潜り込んだ20年前、「写植屋」と呼ばれる業態の人たちが居た。印刷の版下制作段階で欠かせない存在だったが、その作業がデザインサイドの「Mac」で出来るようになり始めたとき、当時取引きのあった2、3の写植屋さんに心配して「大丈夫なんですか」と訊いたことがある。そしたら皆言ったんですよ、「ウチにゃカンケーないから」と。
だが、カンケーないはずなかった。それから数ヶ月後、ホントに一瞬で、全〜部消えてしまったのだ。心底、コワイと思った。あれとは比較にならないスケールと早さでパラダイムシフトが起きようとしている。いや、すでに起こっているのだ。
先日、アカデミー最多5部門を勝ち取った映画「アーティスト」は、サイレント映画からトーキーへと移り変わる過渡期のハリウッドが舞台となっているが、今の時代の空気とも妙に符合すると勝手に感じてしまった。
初夏を目標にフリーランスのクリエイターで形成される「西瀬戸メディアラボ」を立ち上げ、そのオフィシャルサイト「海まで1マイル」で、存在感を知らしめようとしているのは、こういった流れを読んでのことである。
これまで「黒子」として活動していた我々が、いよいよ「自分とはなにか」を語るのだ。
上昇志向ではなく、かといって「降りてゆく生き方」でもない。横へ横へと繋がって行く発想です。

*写真:3月を待っていたかのように、我が家のハイビー「ミセス・ユミ」が3つ開花。明日あたりはさらに2つ咲きそう。

音楽によって生かされる (2012.03.01)


午前中、道場にてJ氏指導。
午後より、執筆業務。

気がつけば、今日から3月ではありませんか。
しかし、年明けから激し過ぎる2カ月だった。この冬は1、2日ほど警戒して外出を控えただけで、風邪らしい風邪をひいていない。例年に比べ体内からポカポカと温かく感じ、ほとんど寒いとも思わなかったし。

本日響いた言葉。
「音楽家は音楽なしに生きられない。音楽によって生かされている」。
中国新聞朝刊20面に紹介されていた、仙台フィルハーモニー管弦楽団正指揮者、山下一史さんのコメントだ。彼は3.11を仙台の文化センターでのリハ中に体験している。彼は奇遇にも、我が師、廣原誠先生の従兄弟で、数年前先生宅で一度会い、話をしたことがある。
震災以来、さまざまなミュージシャンが「こんなとき音楽になにができるのか」を自問したと思う。もちろん俺も考えた。「音楽なんかやってる場合じゃない」という某著名シンガーの声も聞いた。しかし、どんな状況にあろうとも「音楽によって生かされている」人が確かにいるのだ。そのことにグッときた。これでいいのだ。人には人それぞれの役割があるんだと。

*写真:人によっては「仕事のあとの一杯の冷えたビール」によって生かされている人もいる。俺のように(笑)。

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