Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2006年01月の日記

ライムな一日 (2006.01.31)

朝方見た夢の中で俺は、仮面ライダーになっていた。全身を明るいグリーンで覆われた、その名も「仮面ライダー・ライム」。なんかちょっと、カッコ悪くない?、、、、、悩んでいるところへ、どうやら俺を敵とみなしているらしい、大袈裟なまでの過剰装備をまとった「仮面ライダー軍艦」登場。おいおいオマエさんの下半身は軍艦じゃなくて戦車じゃんか。ツッコミいれても全く意にかえさず、両眼に星飛馬のような炎をたぎらせて、ガラガラガラとキャタピラをフル回転させながらこっちへ向かってくる。と、突然仮面ライダーライムを想定外の強烈な便意が襲う。敵前逃亡より、敵前お漏らしの方が恥ずかしい、そう判断したライムは体を「くの字」に折り曲げつつ、最寄りの某ビルへ飛び込む。便所、便所、便所はどこじゃ〜!わめきながらあっちのドア、こっちのドアを片っ端から開けてみるのだがどこにもない。やむを得ん。この物置きっぽい小部屋でヤルしかあるまい。しかし、今度はドアが閉らない。迫るショッカー、じゃなくで地獄の便意に迫られてどーする。ええい、ドアなんかほっとけ。ズボン&パンツを降ろし、しゃがんだ瞬間、背後から何者かが吉本調イントネーションの大阪弁で「ちょっとダンナはん、見えてまっせ〜」。絶体絶命仮面ライダーライムの運命やいかに?! つづく。

終日執筆。ライムは忙しいのである。
夜になって、ふと思い立ち、裏庭(比治山)に登り30分ほど木刀を振る。通常は空手着にハダシというスタイルで室内稽古しているが、シューズを履いたままだとかなり勝手が違う。ためしに木刀を置いて、心体育道「サバキの型」をやってみると、これまた摺り足がうまく使えずしっくりこない。たまにはこういう普段着での稽古もやったほうがいいみたい。有事の際、「空手着に着替えるから少し待ってネ」なんて言ってられないからな。
家に帰ってヒリヒリする手のひらを見ると、木刀の振り過ぎか数カ所、内出血している。
「誰がそこまでやれ言いました?」とオタマ。はい、ごもっともでちゅ。 暗くてわからなかったス。うなだれるライム(もうエエっつーの)。

ナレーターズクラブ、、、まぎらわしい、、、 (2006.01.30)

昼過ぎより、西区某スタジオにフリーで活躍するナレーター諸氏が集合し、広島初となるナレーターの協会を立ち上げるべく、プレミーティング&デモ音源のナレ録りをする。呼び掛け人がK崎氏やH川氏だったもんで、てっきり男ばかりの会かと思いきや、女性も多数。「なにか面白いこといっしょにやりましょう」とは、広島のクリエイターやミュージシャンの間でもしょっちゅう交わされるセリフだが、どちらかといえば社交辞令。そういう意味でも快挙である。
ところで大都市圏ではこのようなナレーターズ・クラブはすでに多数存在し、会員のデモ音源ライブラリーも充実しているとか。サンプルがあれば制作サイドがナレーターを指名する時すごくラクだし、現在のように収録する当日になってクライアントに「イメージしていた声質と違う」などとクレームをつけられることもなくなるだろう。なにしろ、フリーナレーターの社会的地位と各人の意識向上に繋がるように思う。

今、問題となっている「東横イン」なるホテル。「東急イン」とは全く無関係のようだがなんだかまぎらわしい。中学生の頃、adidasと信じ込んで買ったスポーツバッグ、家に帰ってよ〜く見たら「adidos=アディドス」っつー許しがたいニセブランドだったことがある(笑)。だってロゴの書体まで一緒なんだもん。ほかにも「pumo=プーモ」なんてのもありましたな。 がるるっ!
ハラハラドライブ (2006.01.29)

所用でアルパークへ。その道中、クルマを運転していてムカつくこと数回。信号待ちをしているのかと思いきや、道路のど真ん中で堂々と駐車しているベンツ男(ヤクザじゃなく、成り金風のボンボンだった)。駐車していた路肩からウインカーも出さず、いきなり急発進で割り込んでくるミニバンのおばさん(俺がブレーキ踏んで間一髪セーフ)エトセトラ、エトセトラ。世の中には免許を取っても運転してはいけない人がいらっしゃるのだ。

俺は十数年前、散弾銃を合法的に所持すべく、銃刀法所持許可試験を受けたが、ペーパーテスト、実技試験のほか、薬物使用や精神に異常が無いことを証明する医師の検査診断書を提出させられたり、さらには公安当局が過去の犯罪歴(交通違反も含む)はもちろん、近所の聞き込み調査等で俺の日常までをも徹底的に調査しよった。いやまったく、よく許可がおりたもんだ(ウソウソ。それだけ信用出来る男っちゅうことよ)。
考えてみて欲しい。確かに銃は危険な道具である。だが、実際には銃で撃たれるより、悪質な運転手に轢き殺される人のほうが圧倒的に多いのだ。猟場では、弾が装填されていなくても移動の際などうっかり銃口を仲間に向けたハンターは、すぐにグループから外される。クルマは一歩間違えば銃以上の凶器になりうるわけだから許可証を与えるのは、判断力、注意力、人間性などの適正検査をもっと厳重に行ってからにするべきだ。あぶないったらありゃしない。プンプンじゃっ!
「長年の御愛顧、本当に、、、」 (2006.01.28)

某ビルにて、出版社スタッフ向けのライティング講座その3。本日は、広告的発想の根幹ともいうべき「記号論」をレクチャー。例によって予定時間を30分近くオーバー。どうも小出しで喋るのが苦手のようだ。

フジグラン内にある、懇意にしていたCDショップ「音響堂」から近日閉店を知らせるハガキが届く。近所だし、店長とも知り合いだし、品数は少ないけど取り寄せてもらえばいいわけだし、結果俺がここで買ったCDの総数はタワーやバージンを圧倒的に上回る。店内に「沖縄ミュージックコーナー」が出来たのも、俺があれこれ入手困難な琉球サウンドを注文しまくったこととあながち無関係ではなかろう。そもそも俺は小さなレコード屋の雰囲気が好きだ。なけなしのこづかいを握りしめ、たった一枚を買うのにあれこれ悩みまくって何時間も粘って店員に厭がられた中学・高校時代。流行に乗り遅れた商店街の片隅からでも、海の向こうにいる憧れのミュージシャンの熱を感じることができたわけさ。また、そこのオヤジがさりげなく「オマケ」としてポスターをくれたりするのだが、ドキドキしながら帰って開いて見ると、全然イケてねぇ演歌歌手だったりする(笑)。デカイCDショップや書店が嫌いなわけじゃないけど、こういう人間の温もりを持った街角のショップが消えていくのはやっぱり寂しいのう。便利さばっかり有り難がってよぉ、なんだか身近で大切なものを次々と失ってると思わんか、日本人よ。
『パタゴニア』気分、、、黒帯研究会、、、 (2006.01.27)

スポーツオーソリティーに頼んでおいた、コールマンのキャンピングテーブルが入ったとの連絡があったので、クルマで取りに行き、早速マイアミスタジオに持ち込んで組み立てる。この6人がけのテーブルは、総重量20kg。組み換えればあっちゅーまにベンチ(よく公園にあるようなやつ)にもなるし、モミノキを使っているので厚さの割には軽く、手触りもよろしい。数十個のネジと格闘すること1時間、見事完成。年代物iMacとマルチトラッカーを乗せてみると、カルフォルニアはベンチュラにあるアウトドアブランド『パタゴニア』のオフィスみたくなってきた。事務用デスクなんかよりはよっぽど気がきいとるぜ。

夕方、県立体育館武道場にて心体育道恒例の黒帯研究会。木剣術三十六式と、巻き込み投げから相手の腕をきめる関節技を練習。組んだ相手が道場一の熱血漢&重戦車、兄弟子S氏だったので、俺も気合いが入った。俺がミドル級なら彼はヘビー級。「マジンガー・ロケットパンチ」と称される手加減ゼロの必殺逆突きも、心体育道の巻き込み投げで簡単キレイに捌ける。体格やパワーの差をチャラにする、まさに護身。木剣術も、剣道における竹刀の打ち合いとは違い、触れたら致命傷を負わせる超実戦的なもの。寸止めされたとき「フッ」と剣風が顔に当たるのがコワイのなんの(笑)。
終わってからいつものように某居酒屋にて懇親会。本日参加の心体育道広島直轄道場と湯来の上岡道場の黒帯はほとんどが40代。通常の空手流派ではこの年代はジジイ扱いされるところだが、ウチは例外。齢を重ねるごとに技術も洗練され、どんどん強くなっていく。なもんで、酒もどんどん消えていく(笑)。俺はこの一次会でダウン。まだまだ兄弟子達のレベルには及びません。
ハズし不足 (2006.01.26)

昼過ぎ、かつての同僚である某クンと全日空ホテルのカフェラウンジで待ち合わせ、情報交換。中国地方では押しも押されぬトッププランナーに成長した彼の話を聞きながら、現在の自分に欠けているものもいろいろ見えてきた。っつーか、今さらながら俺の行き当たりばったり的スチャラカ人生を少し反省(笑)。いや、それでも全然かまわないのだが、ハズすならもっとダイナミックにハズしてみてはどうなのか。

来週月曜日、中国地方で活躍する男性ナレーターが某スタジオに集まって、合同でナレーションサンプルを収録する予定になっている。それぞれが読む原稿は事前に自分で考え用意しておかねばならないのだが、俺は2パターン準備。ハードボイルドっぽいのとエレガントな(笑うなよ)タイプ。どっちみちドスの効いた声質なもんで、無理をせず得意なトーンで攻めてみたい。
俺はNHKが好き、、、ステイタス、、、 (2006.01.25)

クーが生まれてから、いろんなNHK子供向け番組を一緒に見るようになった。コレがまあ実によく出来ている。幼児が対象とはいえ、歌、踊り、キャラクター、出演者のファッション、スタジオセットetc、すべてがファンタスティック。制作者および出演者の情熱と気合いを感じる。民放みたく視聴率を気にしていたらここまでディープなアプローチは不可能。というより、この芸術性に比べると、お笑い系バラエティ番組やアイドルドラマのテキトーさはゴミ以下である。仮にNHKが民営化されたらどうなるのだろう。ドキュメンタリーも好きなんだけど、局が最大公約数的なコンセプトで「視聴率」「聴取率」ばかりに結果を求め出すとロクなことにならん。おっと、当然俺は放送料はちゃんと払ってるスよ。

昼過ぎより、Kデザイナーと某事務所へ出向き、簡単なヒアリング。終わって、近くのカフェでダベっているうち、いろいろアイデアが沸き上がってくる。この仕事、請け負えたとしても金銭的報酬は微々たるもの。かのホリエモン氏は「カネで買えないものはない」と豪語した。それは、彼が手に入れたいと望むものにはすべてプライスが付いていただけのこと。何を得ることがステイタスとなるのかは、人によってそれぞれ違うのに、中途ハンパな金持ちはすぐ思い上がるから困ります。世の自称セレブの皆さんよ、悔しかったら富士山を買ってみろ。
逆噴射デー、、、恐るべき解答、、、 (2006.01.24)

先日、某ユニクロで購入した黒のタートルネックシャツ690円也。1回洗濯したやつを着てみたなら、やけにキツうなっとる。日本製のLサイズは、胸囲が1メートルを超える俺にはちょっと窮屈な場合が多いのだが、たしか洗う前はここまでではなかった。特に両肩が後ろへ引っ張られるようですげぇ息苦しいのだ。ううっ、ダメ、ギブアップ。ちくしょうユニクロに電話してクレームつけたらにゃあ、などとブツクサ言いながら脱いでよくみれば、なんと後ろ前が逆じゃんよ。

昼過ぎから自宅を模様替え。ちょこっとだけで済ませるつもりだったのに、やってるうちに逆上してしまい、あちらにもこちらにも手を出して終了したのは日没。へとへとダス。マジでくたびれたダス。しかし俺って服を着間違えたり模様替えに熱中したり、仕事ほったらかしてナニやってんダスか?

夜、テレビに俳優の高橋某が出ていた。
「彼は昔、十何年か前に見た映画でチョイ役じゃったけど、あの時はなかなか光る演技しとったで。ええと、たしかタイトルは、、、アゲハチョウを英語で言うとなんじゃったかいの」とオタマにたずねたところ
「アゲハチョウは英語で、、、、テフテフ!」

さすがエリザベト音大卒はひと味違う。アンタは平安時代の人間かっつーの。ちなみに正解は「スワロウテイル」でございます。
桜の寿命、、、ホリエモン逮捕、、、 (2006.01.23)

終日執筆。数年レギュラーで担当している某WEBの仕事が今年からシステム変更となり、俺の実作業がかなり増えた。ギャラは据え置きだが、やりがいはある。

黄金山の桜並木440本がかなりの確立で<天狗巣病>にかかり、周辺住民らの手で現在治療が行われている。こちらの桜はソメイヨシノ。これは江戸時代、染井某宅で突然変異で生まれた木で、以来、継ぎ木で徐々に広まったもの。つまり、全国に散在するソメイヨシノはすべてたった一本から派生したクローンなのだ。当然、一本が病気になれば、周囲の桜も同じタイミングで罹患する場合が多い。黄金山、平和公園、比治山など市内のソメイヨシノの大半が40数年前に植えられたものだから、どっちみち寿命はあと十数年。そんときゃ一度に桜が消えてしまう可能性もある。

ホリエモン逮捕。今回の事件、俺にはわからないことだらけだ。まず第一に、彼がやった程度の犯罪(彼が本当にやったと仮定して)は、大きな会社ではさして珍しくも無い恒常的トリックに思えること。第二に、その場合、じゃあ一体誰が彼にトラップをしかけたのかということ。ニッポン国家の裁量の範疇を越えている気がしてならない。
それにしてもホリエモンの父親は、かつて自慢のセガレを織田信長になぞらえたものだが、急に頭角を表わした信長を「そのうち高転びに転ぶであろう」と予言したのは、毛利氏のご意見番であり牛田の不動院を復興したことでも知られる、安国寺恵瓊。っつーことはやっぱり、驕れる者は久しからず、なのか?
「持たざる者は、驕る間もなし。今宵も安酒くらってレレレのレ」by三代目春駒。
虚と実、、、自給自足へのいざない、、、 (2006.01.22)

昼過ぎ、街の中心部に出かけ、見るだけショッピング。某書店の店頭にはこれからの日本経済に警鐘を鳴らす本がズラリ。この国がロクでもない方向へ雪崩れ落ちて行くのはほぼ確実だろう。今回のライブドア偽装買収疑惑発覚を、国策捜査と批判する評論家もいるが、俺にはライブドアの実業ってもんがまるで見えてこない。

見るだけのつもりが、豊田菜保子著「〜ダーチャのある暮らし〜ロシアに学ぶ週末術/WAVE出版」を買ってしまう。ダーチャとは、ちょっと前に日報でも紹介したと思うけど、ロシア伝統の菜園付き住居のこと。ソ連が崩壊した時、多くの経済学者らの予想を裏切り、餓死者がほとんど出なかったのはこの菜園が命を繋いだためといわれている。数年前にアルゼンチンが未曾有の経済危機に見舞われた際、食糧不足からネズミやヘビに手を出す人もあったらしいが、ささやかであっても自分達が食べられるだけの野菜を生み出すスペースがあるとないとではまさに天国と地獄。マンション耐震偽装や、豪雪で孤立している東北の過疎高齢集落を見てもわかるように、いざという時、国がなにか手助けをしてくれると考えるのは大間違い。っつーか、政治家は自身の繁栄にしか興味がない。ぼちぼち有志で智恵と労力を持ち寄り、未来への備えをしまへんか?

大相撲初場所千秋楽、栃東優勝。「筋トレやめて調子が戻った」とは本人の弁。俺も過度なウエイトトレーニングを廃して6年(片方10〜20kg程度の軽いダンベルはたまに使用)。確かに故障が減ったし、逆に突きや体捌きは格段にスピードアップ。そうそう、ヨガ式の腕立て伏せをトレーニングに取り入れてからは、以前脱臼して靱帯が切れたままの右肩の痛みが消えた。全身を使うぶん、普通のプッシュアップより何倍もキツイが、筋肉が柔軟になるカンジがイイ。

広告表現のしかけ、、、初組手、、、 (2006.01.21)

中区某ビルにて、ライティング講座その2を開催。出張中の1名を除いて全員出席。本日のメニューは、それぞれが街なかやTV、ラジオで見聞きし印象に残った広告を発表してもらい、それに講評を加えるというもの。インパクトのある情報発信のしかけを認識してもらうのが狙い。今日も持ち時間を少々オーバー。さて次週は、、、、まだ内緒(笑)。

夜、俺にとって今年初となる道場稽古に参加。約一カ月間、独り稽古しかしてなかったので組手は実に新鮮。相手をカウンターで横倒しに崩し、腕をキメて身動き出来なくする練習を反復。わずか数ミリ、ポイントがずれるだけで逃げられてしまうかと思えば、ばっちりキマると、それこそ呼吸困難になるほどの激痛。げに人体は面白い。

*写真:今月はじめに買ったスカジャンの背中にはB29爆撃機の刺繍。俺はこれらが日本の非戦闘員の頭上にばらまいた災厄を忘れない。そんでもって、生き残りの末裔である俺は「歌の爆弾」を世界のあちこちに投下する所存でございます。

沖縄音階 (2006.01.20)

朝、起きてボ〜ッとしていると突如、曲がおりてくる。急いでウクレレを引っ張りだし、消えてしまわないうちにメロディを拾い、口から出まかせに歌詞を合わせて一時間後、沖縄音階の新曲「アカバナ」完成。アカバナとはハイビスカスのことで、友人でもある沖縄在住シンガーソングライター、まよなかしんや氏のオリジナルにも同名タイトルがある。また歌詞にある「うるま」とは「琉球」以前に使われていた古代沖縄の呼び名。先日、MACでの新年ライブパーティーで俺の前に出演した、沖縄料理店「ウチナー」の大将の正調沖縄民謡を夢うつつに聴いてなにかヒントを得たのかも知れないが、俺もこれだけかの地の音楽にハマっていながら沖縄音階を使った曲は初。というか、これまで作ろうと思えば作れたのだが、俺には珍しく安易なアプローチは避けたかった。

『アカバナ』

遥か海の彼方から
流れついて 根をおろし
ティダ(太陽)の陽を浴びて
燃えさかれ 恋の花

 アカバナよ アカバナよ
 うるまに咲く花
 アカバナよ アカバナよ
 変わらずにいつまでも

そんな遠くないあの日
戦に涙枯れたか
問いかけてみても
ただ風が吹くだけ

 アカバナよ アカバナよ
 うるまに咲く花
 アカバナよ アカバナよ
 変わらずにいつまでも

長い旅の途中で
寂しさにふと立ち止まる
そんな時思い出して
どれほど愛されていたか

 アカバナよ アカバナよ
 うるまに咲く花
 アカバナよ アカバナよ
家電製品短命化? (2006.01.19)

昨年、MDプレイヤー部分がイカれて修理に出したCD/MDラジカセの、今度はCDプレイヤーがアウト。おそらくはレンズの寿命と思われる。某デオデオに持ち込むと保証期間がとうに過ぎていることもあり、一万円ぐらいはかかるかも、と担当者。もともと99年に一万数千円で買ったもので、MD修理にすでに一万払っている。さらに一万払うつもりはさすがにないな。で、まずは修理見積もりを待つことにした。
昔使っていた電気製品は機能はシンプルでもここまで頻繁に故障しなかった。「捨てさせる」「時代遅れにさせる」というメーカー側の理論で、5年平均という保証期間を過ぎれば軒並み故障するよう仕組まれているのではないかと穿った見方もしたくなる。

その他、今日もまた頭の痛い複数の所用をこなすべく終日奔走。3歩進んで2歩下がる。
爆乳生誕**周年ライブ (2006.01.18)

皆実町の新オフィス「マイアミスタジオ(仮称)」開設準備、レギュラー原稿の執筆、新規案件のための資料読みなど、あれこれやってるうちにもう夕方。マイアミスタジオに置く仕事机を近所に数軒ある中古家具屋で物色してみたが思いのほか高いしダサイ。しかも、部屋に運び込む場合、2階への階段が狭くおまけにL字型に屈折しているため、一度バラす必要があることなどを考えると、いわゆるスチール製の事務机はしんどい。そこで閃いたのが、リッチキャンパー向けの折り畳み式アウトドアテーブルセット。たしか宇品のスポーツオーソリティに木製のがっしりしたヤツが置いてあった記憶がある。それなら当然アウトドアでも使えるし、なにしろ毎日ピクニック気分で仕事できるじゃん?!

夜、日頃世話になっているスタジオDUCKの女ボス、爆乳チカチャンのバースデイパーライブに出演。9時の出番と聞いていたので愛器「八丁念仏」だけを持って15分前に行くと、どうやらオンタイムで進行していたようできっかり15分後にステージへ。大入満員。しかし、さっきから演奏そっちのけで下品に騒ぎ立てている酔客がいる。これはイイ。ちょっと前の俺ならアタマにきて演奏がワヤになるところであるが、こういう状況下だからこそ俺の男前っぷりが問われるのだ(カンケーねぇか)。そんなわけで俺の曲の中ではもっとも精妙なピッキングが要求される「ホライゾン」からスタートし、つづいてこれまた難儀なフィンガリングの「フリージア」、さらに静かに「テレフォン」、ラストだけは大胆過激に「大文字」。
ステージからおりると、「初めて聴いたけど素晴らしいね」「よろしかったですぅ!」「かっこいい」などとオホメの言葉をたくさんもらえた。ふふふ、俺の勝ちじゃ。
その後、楽器&機材をさっさと片付けて家に到着したのはなんと9時40分。出撃から帰還までわずか1時間という史上最短のライブでございました。あーこりゃこりゃ。
あれから11年、、、粋なオバハン、、、 (2006.01.17)

阪神淡路大震災から11年。俺にはいまだ6434人という犠牲者の数がピンとこないが、焼け野原になった神戸の映像を見て、「原爆が落ちた時によう似とる」と唸った広島の年寄りも多い。冥福を祈るばかりだ。

午前中、美容院に行ったオタマのかわりにクーの子守り。近くの公園で遊ばせていると、ベンチで本を読んでいたオバアチャンがクッキーをくれる。その他にもニコヤカに話しかけてくる老人多数。こうしてみると、やっぱり高齢化社会になってしまったのだなぁ。

夜、某TV番組で、細木サンがジャニーズ系タレントを相手に一流ホストの所作をレクチャーしていた。彼女はかつて実際にホストクラブで一晩800万円を使ったこともあるとか。このような散財をどう感じるかは人それぞれであるが、彼女に言わせると、このテの店に一時間以上居る客は「田舎者」らしい。ベタベタせず、高いボトルをオーダーし、お洒落な会話を楽しんで30分ほどでサッと引きあげる。コレが粋なんだと。800万あれば2年は仕事せんでエエ、などと考える俺には絶対マネできまへんな。
脱・夜型生活宣言 (2006.01.16)

フリーランスになって少しずつ夜型生活に移行しつつあったのを軌道修正すべく、今週からまずは通常より1時間半ほど早く起きることを決意。敬愛するクリエイター達のほとんどが朝型を実践しているし、そのほうが生体リズムに合致していることは俺の経験上からもわかっている。ただ、深夜のドロドロ〜ッ、プニョプニョッとした曖昧なけだるさも捨て難いのだが(笑)。

で、勢いたっぷりに終日執筆。当然、店じまいすんのも早め早めでごきげんよう。
もし、すべてが宇宙の影絵だとしたら (2006.01.15)

注文していたマイケル・タルボット著「投影された宇宙」が届く。アインシュタインの弟子であったデイヴィッド・ボームと、神経心理学のオーソリティ、カール・プリグラムが、まったく異なった別々のアプローチで研究をはじめたにも関わらず辿りついた同一の結論「世界はすべて、時空を超越したレベルからの投影=ホログラムである」。物質は確かに存在している。が、<もうひとつの現実>の観点からは、これまで説明のつけられなかった、たとえばシンクロニシティや超常現象さえ、理論的に説明が可能とか。本の序文にもあるように、大概人間は自分の信念の中毒に陥っている。興味の無いものには意識を向けないし、信念を揺るがす事例に遭遇すると、中毒患者のごとく強烈な拒絶反応を示す。近年日本でも、電磁波を地震予知に役立てようと研究を進める大学や研究者だ出てきたが、気象庁は自分達のこれまで構築したパラダイムを覆されたくないのだろう、「ありえない」と突っぱねている。宗教上、哲学上、社会的・文化的な背景なども偏見のファクターとなる場合が多い。でもね、それでも真理はひとつだけ。人間のアタマじゃ永遠にそこへタッチダウンできないとしても、1ミリでも近づこうとする行為とその過程で出会う発見こそが、生きることの喜びであり価値じゃないだろうか。この本が、俺の中のはたして何を開いてくれるのかすごく楽しみ。
ライティング講座 (2006.01.14)

昨夜というか今朝方、MACから戻って床に就いたのが午前4時半。9時半にはバッチリ目覚め、本日から始まる某出版社若手社員向けライティング講座のレジュメを再チェック。ライブの打ち上げで、ビールをジョッキ2杯にとどめておいて正解だった。ま、純然たるビールであれば問題ないのだが、発砲酒などの安酒は混ざり物が多いのか翌朝キレイに抜けていないことがある。

午後一時より中区某ビルの一室にて、ライティング講座開始。受講生は20代ばかり13名。一時間半の中で何をどう割り振ってレクチャーするか、年末から何度も熟考を重ねたが、ほぼシミュレーション通りにいく。みんなも真剣に聴いてくれてやりやすかった。予定を30分オーバーして終了。毎週土曜日計8回。「伝える」という作業を通じて俺もいろいろ刺激をもらえそうだ。

夕方、不動産の件で実家へ戻り、オヤジからこれまでの経過の説明を受ける。俺には実感の沸かない金額が動くので、そこらへんも含めうかつな発言は出来んス。しかし、俺ってつくづくカネに縁がないのれすね。
初ライブ (2006.01.13)

あまりにも多くの事が同時に、物凄い勢いで進行しており、登山用語で言う「ホワイトアウト」に似た、上下感覚、位置感覚を喪失しそうな状態。してみると昨年秋から12月前まで続いた「凪」は、嵐の前の静けさだったのか。今月を乗り切れば吹雪もおさまりいろいろ道筋も見えてくる気がする。

オヤジの所有する不動産の件で、好むと好まざるとに関わらず長男である俺が、重要な決断を迫られている。どっちみち避けて通れないものなら前向き、いや、前のめりでとらえ、家族や親族のハッピーにつながるようアイデアを取りまとめカタチにしてみたい。しかし、来月の事さえメドが立たんのに、十数年先を見据えたプランてのは、火星に行くぐらいわけわからん次元。ローンとかでも2年ぐらいならまぁ払ってもいい気もするが、たとえばマンション30年返済とかよぉ、今のこんな時代に、俺にゃそんな長いお約束は出来んぞい。

夜、MACにて恒例の新春ライブパーティー。雨も降っていることだし、ギターはやめ、ウクレレ一丁で参上。
事前に「12時頃出番じゃけぇ、まあ11時頃来いや」とマック氏に言われていたのでそうしたのだが、予想通りどんどん後ろに追いやられ、結局ステージに上がったのは深夜1時半。
「UMIKAJI」>「Dreamin'」>「星の波間に(梶山ボーカル)」>「その男ヨシオ」>「テビチ記念日」
アンコール:「夫婦蛸」
再びアンコール:「ヨーデル潮干狩り」
歌っているうちに眠気も吹き飛び、まずまずの演奏。終了後、マック氏に拉致されるがごとくとっつかまり打ち上げに連行される(笑)。
段原の韋駄天 (2006.01.12)

午前中、資料集めのため、市内の書店をはしごする。でかい書店は当然品揃えが豊富だが、多過ぎるとかえって的が絞りにくくなる。それに、ただでさえ活字中毒者である俺はあちらへフラフラこちらへヨロヨロと頻繁に脇道へそれ、いらん買い物をしてしまうのであった(泣)。

夕方、マンションの階段を上がりきったところでちょっとした段差につまづく。両手に荷物を抱えていたし、なんの転げてなるものかと、右脚を出し左脚を出しまた右脚をと、交互に素早くくり出したなら、誠にマンガチックな超前傾姿勢のままありえんハイスピードで数メートルを移動。い、今の一体ナニ?! 古武術研究家、甲野善紀氏いうところの「居着かぬ足」とはこのことか? 次回、五輪陸上男子100mの金メダルはもらったぜ!
減量作戦 (2006.01.11)

日に日に勢いを増すクーのやんちゃぶりに、どうも2LDKの狭い我が家におけるライティング業務は今年は困難をきわめそうな気配。そこで実家の元・俺の部屋(6帖)を改造して仕事部屋にすることを思いつき、昼過ぎから早速掃除&整理にとりかかる。本格式にこちらに拠点を移すとなれば、机やらパソコンやらプリンターなども新たに揃える必要が生じる。おお、インターネットも引かねばならん。カネばっかりかかりやがるのう、などとブツクサ言いながら、一昨年退社した時、自分のデスク周りにあった資料を詰め込んでそのままにしていた段ボール2箱を開けてみてさらにゲンナリ。なんじゃい、これまた全部ゴミじゃん。
結局夕方までかかって、相当量のゴミを叩き出すことに成功。しかし、生活全般、まだまだ余分なモノが多すぎ。スタートダッシュは身軽でキメにゃ。
舌の魔、、、伝えたいこと、、、 (2006.01.10)

終日執筆、合間を縫ってKデザイナーやグルメ評論家兼WEBデザイナーのS女史らと近所のファミレスで某珍味専門サイトの件で今年一回目の打ち合わせ。S女史はグルメなんて生易しいレベルではなく、もはや「舌の魔」である(ホメてます)。その広くて深〜い見識に俺もKデザイナーも圧倒されっぱなし。やっぱ珍味を語るならこういう御仁でないとね。

いよいよ今週末より、某出版社の新人ライター向けライティング講座が開始となる。一時間半という枠をどう利用するか、いろいろ頭を悩ませている。アイデアが浮かばない、のではなく、やりたいことが多過ぎて。俺のライティング技術を「教える」というよりは「伝える」というスタンスになりそうだ。俺はコピーライターや広告のスキルをそれ専用の学校で学んだわけではない。手取り足取り教えてくれる特別な師匠もいなかった。全部出たとこ勝負で「現場」で考え、これはと思う人物を勝手に師匠にまつりあげ、彼の技術を横から背後から必死で盗んだわけだ。あわせて自分で考案した発想強化法や文章力向上のための日常訓練を地道に実践し、、、、こう見ると俺ってホント真面目じゃったんじゃのう(過去形?)。ま、受講生が書くことや表現すること、発想することの楽しさを知ってくれればいい。そうなりゃ技術などあとから自動的に付いてくる。

今週金曜日、MACの新年ライブパーティーにFar East Loungeの出演が決まった。出番は夜中12時あたりか?時間がある人は是非。
40年ぶりの、、、ブラック・ベルベット、、、 (2006.01.09)

オタマ&クーを連れて宮島水族館へ。俺は3才の時に一度だけ行った以来だから実に40年ぶりの訪館。ペンギンを見たのだけはぼんやり記憶がある。水族館といえば、親戚がたくさんいる関係で大分はマリーンパレス水族館へは小学校時代だけでも十数回は行った。「電気ウナギ放電ショー」や「イシダイの輪くぐり」など、エンタイテインメント性の高い水族館だったけど、今でもあるのかね?
と、宮島水族館のほうは、入口を入ってスグのところに回遊式大型水槽があって、サメ、ウミガメ、ハタ、エイなどが豪快に泳ぎ舞うのを見たとたん、クーと同時に「おお〜っ!」と声をあげてしまいましたとさ。いや、俺ってやっぱり竜宮城系なのね(笑)。スナメリやカワウソ、アザラシ、トドもよかったス。おっとペンギンさんも相変わらず元気でおました。シルエットがビミョーにオタマに似てたけど。

店名が変わる前から数えると俺が17年間も通っている千田町の散髪屋「BLUE VELVET'S」。こちらは店鋪の半分がブティックになっており数年前からオリジナルブランドを扱っているのだが、本日夕方、初めて黒いベルベット地のスカジャンを買った。59,800円也。10年前に買ったレミントン社製ウースタローン・ハンティングジャケットが7万円近かったが、それに次ぐ高価なウエアとなる。リバーシブル(裏はピンクフラミンゴの刺繍入り)だから、まぁこの値段でも納得。最近「コバヤシさん、結婚されてから随分おとなしいカッコになりましたね」などと言われることが多く、ここらで一発、押しの強いアウターを求めていた。っつーか、インパクトありすぎかも。夜、これ着て近所のスーパーにビール買いに行ったらば、若い店員達がみんな目で追っている(笑)。

その男枝雀 (2006.01.08)

Far East Loungeの豪腕パーカッショニスト、ツンチャンの新年会に誘われていたのだが、どうも体調がすぐれず終日家で悶々と過ごす。なんか小学校時代を思い出したよ。当時、冬が大の苦手だった俺は、日曜日でもほとんど外に出ず、こたつに陣取って絵を描いたり本を読んで時間を潰すしかなかった。時折トイレに立った時など、窓から見える向かいの古い町営住宅群(今は無い)のくすんだ物悲しいたたずまいが一層気分を滅入らせたものだ。けっこう暗い少年時代でござった。

夕方、スタジオDUCKから、スタッフのマルチャンに頼んでおいたライブ音源MDからCDRへのダビングが完了したとの連絡があり、取りに行く。ライブ音源っつーのは昨年最後のスマトラタイガーでやったやつ。
「全部聴いてみたんですけど、演奏だけじゃなく、トークもメチャおもろかったスね!」とマルチャン。
あの日はトークを目一杯削って極力演奏で繋いでいったのだが、短いながらトークのウケもよかった。間の取り方とか、咄家の中で一番好きな、故 桂枝雀の影響がうかがえる(笑)。6年前、網膜剥離の手術で入院中、友人が「これ聴いて元気出して」と持って来てくれたのが枝雀の落語大全CDだった。それまで落語全般にあまり興味なかったのだが、聴けば聴くほど、彼の尋常で無い熱量と天才的な話芸にどんどん引き込まれていった。枝雀は若かりし頃、某電車に乗ってつり革につかまったまま、居合わせた乗客にイキナリ落語をブチかまし、噺の表現力や呼吸を磨いたという。好き嫌いもあるだろうけど、今俺の中では彼を超える咄家は存在しない。病気で声が出なくなったことを苦に自ら命をたった彼を誰が責められるだろう。
ご利用は計画的に、、、プロフッショナルの道具、、、 (2006.01.07)

年頭にあたり、アタマん中を整理すべくオリジナルチャート、名付けて「俺の樹」を制作してみた。家族や友人に支えられて一本の樹=俺が立っている。その樹に「執筆業」「音楽」「心体育道」「ナレーション業」「シーカヤック」「新事業」というライフワークとしての<枝>が広がり、さらにそれぞれ「顧客」だったり「プラン」だったりする<葉>が繁っているというわけ。これでそれぞれの相関がよく見えるし、陽当たりのいい場所悪い場所も発見出来る。今後の状況によっては剪定や継ぎ木が必要な箇所、肥料として何が適当かも検討可能。今年はこの樹を眺めながら、ある程度は計画的に(笑)あれやこれやを進めて見ようと思う。エエ花咲かせたるでぇ。

デオデオに、2年間止まったままの腕時計「セイコー・ランドマスター・ノースポール」を持って行き、充電式内蔵電池の交換を依頼。自動巻でフル充電すると数カ月ノンストップはいいのだが、充電式電池が7年程でバテるのがネック。デオデオの修理担当者は俺のランドマスターを見て「むむぅ」と小さく唸った。チタン製メタルバンド部分がくまなくキズだらけだったからである。これは主に登山・トレッキング用と決め、遠慮なく使いまくったためだ。
昔、立ち読みした某銀座クラブNo1ママの自伝に「いくらロレックススポーツモデルをはめていてもキズのついたのは不粋ウンヌン」といったような記述を見たが、バカ言いんさんな。職人が魂込めて作ったプロフェッショナル・アウトドアギアが飲み屋で見せびらかしの道具に使われたんじゃそれこそ不粋というもんよ。でも、オンナという生き物はまず男の腕時計か靴を見る、というのは当たってる気もする。

たぶん風が強いからだろう、今日がこの冬で一番寒く感じた。おかげで先日の風邪の後遺症で腰がキリキリ痛む。いっぺん診てもらっとこうかね。

渾身の、、、 (2006.01.06)

確かに一度、目覚ましのアラームを止めた記憶はあるのだけれど、夜通し悪夢にうなされたせいでどうにも眠く、再び目覚めたのはなんと11時。オタマ&クーは一昨日から里帰りしているので他に起こしてくれる人がなかったにしても、もうちょいピシッとせんかいピシッと。
反吐が出そうな悪夢オムニバスの中で、唯一救いだったのが老空手家の夢。年齢は100才近く、身長は140センチぐらいしかない、サルのようにシワクチャなジイサン。年期の入った空手着姿で俺の前に現れた彼はにっこり微笑みながらこう話し掛けてくる。
「どうだろう、新年を祝ってアンタにワシの気を込めた渾身の突きを放ってみたいのだが?」
柔和な顔とは裏腹に、あたりの空間がねじ曲がる程の凄まじい闘気。それになんだ、この鍛え抜かれてサツマイモ色に変色した巨大な拳は。新年を祝ってもらうどころか殺されるかもしれん、と思いながらも、お茶目な俺は「はい、どうぞ」と応えてしまう。その直後、ぶひゅっ、という空気を切り裂く音と共に胸めがけて必殺の正拳が飛んできた。死んだ、と思った瞬間、寸止めによる風圧の衝撃波で全身がわなないた。
「こ、こりゃ確かにスゴイ突きですね!」
彼は、むほほ、と小さく笑い、踵を返して立ち去っていく。が、気を放出し過ぎたのか空手着のズボンがスルッと脱げ落ちフンドシ丸出し。さすが達人、笑いのツボもちゃんと心得ていらっしゃる。俺に「初心に還り武の道に励めよ」とのメッセージでせうか。押忍、ありがたく拝領いたします。
仕事始めは慌ただしく、、、 (2006.01.05)

実質的に本日より仕事始め。昨年末、つまり先月末には、今年3月までのオファーがびっしり詰まっているという想定外の異常事態(笑)。それをどういう手順で消化するか、俺の才能が問われるところ天。そんな中にあっても今年こそは極力<忙しい>というコトバを他人にも口にしたくない。忙しい、とは「心を亡くす」と書く。俺は自分の意志で、心や魂の在り処をしっかり捉えながら一瞬一瞬を納得して生きたい。

近所の某SATYにあるCDショップが今月をもって閉店ということで「新盤以外はすべて50%OFFセール」をやっている。もともと数も種類も少ない店だが、半額となれば話は別。それほど欲しいと思ってなかったものもけっこう買ってしまったス。最近俺はアコースティック一本で録られたものに再び興味が増してきている。今年前半にリリースしようと思っている音源も限り無くシンプルな編成で録りたい。

昨日ツタヤでDVDを2枚借りた中の1枚はやはりサーフ映画「スプラウト」。これで年末から3本のサーフ・ドキュメンタリー映画を見たことになるが、全作品に出ていたのが、サーファーの間では神格視されているミスター・パイプラインことジェリー・ロペス。14才ですでにハワイ州チャンピオンになり、72年にはマスター・オブ・パイプライン賞を獲得したりと数々の栄光に輝いた、日本人の血をひく伝説の波乗りオヤジ。サーフィンのトレーニングにヨガを最初に取り入れたのも彼だし、50半ばを過ぎた現在でも進化し続けているというぐらいだから、もはや一般的なスポーツ理論では語れない領域に達しているのは間違いない。そんな彼が信条としているのが「バランスをキープする」ということ。すべてのことには両面があり、かたよってしまってはバランスを崩す。それによってサーフィンが楽しいものでなくなってしまえば、結果、サーフィンから離れてしまうことになる。逆に常にバランスを意識し、フラストレーションの要因のある中でもいかにメディテートするかを学べばどんなコンディションでも楽しめるようになる、とか。そんな彼は今、海まで車で3時間もかかるオレゴンの山中で、サーフボードのシェーピングをして生計を立てている。彼の作ったボードがこれまたすごくバランスいいそうな。カッコエエじゃん。ちなみに3本の中では「スプラウト」がアーティスティックで一番気に入った。オススメです。

夜、喫茶こばやしスタジオで自主稽古に励んでいると、妹が「二軒隣の風呂屋の前で包丁を持った男がうずくまっとるげな!」と駆け込んでくる。表へ出てみると、すでにパトカーが二台。そして元風呂屋前へ小走りで向かうパジャマ姿&ぞうり履きスタイルの野次馬1号は、、、俺のオヤジじゃん(笑)。
「コラ、ちょっと待ちんさい!包丁を持った男をそんなスキだらけの格好で制圧できるんかい!」と俺も慌ててあとを追う。しかし、現場にそれらしき人影はない。パトカーを見て逃げたようだ。結局、小一時間パトロールは続いたが見つからず。俺が最初の発見者だったらどうしただろう。まず、うずくまっている男から包丁を取り上げ、その場から動かず110番だろうな。しかし、酔っぱらっているならともかくヤクをやっているヤツなら制圧は難しい。そういう連中には急所攻撃も効かないらしく、アメリカでは数発の弾丸を食らっても襲いかかってきたジャンキーもいると聞く。これまでほとんど平穏無事だった皆実町一丁目も物騒になってきたか?
煩悩のゴングよ高らかに (2006.01.04)

朝起きると熱も胸焼けもおさまっている。ただ、腰がちょっと痛ぇス(;o;)。

昼、24時間ぶりに食欲が出て来たのでウドンを食う。一口毎に急速に体が回復して行くのがわかる。体内の悪いものがすっかり燃え尽きたみたいで気分も爽快。たまに風邪をひいても長引かないのはヨガ効果かもしれん。しかし、昨日の腰の断続的な痛みはなんだったのだ。苦しいのと熱っぽいのと、眠りたいのに眠れないその朦朧とした意識の中で、痛みの波に合わせて聞こえてくる幻聴があった。それもあろうことか俺の大嫌いな某ユニットの「♪マイヤヒ〜、マイヤフ〜、マイヤホ〜、マイヤハッハ〜」っつー軽薄なサビ部分が嫌がらせのように延々と頭の中でリフレイン。嗚呼、地獄の責め苦なり。してみると病は悪霊の仕業というのは本当かもね。ま、これで一年の厄払いは済んだということで。

元気になった途端、今年一年、やりたいことがムラムラと沸き上がる。さぁ煩悩のゴングよ高らかに!マイヤヒ〜ってか?!
寝正月 (2006.01.03)

昨夜から調子の悪かったクーを朝イチで舟入病院へ連れていく。したら、大にぎわいでたっぷり一時間待ち。待っている間、今度は俺が強烈な悪寒に襲われる。家に帰ったあたりからさらに発熱と胸焼け。フトンや毛布を何枚も重ねても歯の根が合わぬほど寒くて眠れん。この時点で熱は38度前後。しばらくすると、いつもギックリ腰をやる右側の腰のあたりがまるでキリでほじられているかのごとく断続的に痛む。今まで体験した風邪はただダルかったり頭がぼんやりする程度だったが、今度のヤツはとにかく苦しい。
夜になり、悪寒はやみ、今度は全身が熱くなる。峠は越えたか?しかし、水以外は口に出来ず。
クーは大分良くなったようで、ぶっ倒れている俺にいろいろ話しかけてくる。親子揃って頭に熱さまシート。さんざんな正月でございます。
初詣 (2006.01.02)

自宅から徒歩20分の比治山神社へ初詣。近所ということもあり、見知った顔をいくつも発見し、新年のご挨拶合戦。
2006年あけましておめでとちゃん (2006.01.01)

NYに出張に行った夢を見る。しかも俺の軽に乗って(笑)。マジソンスクエアガーデンあたりで路駐している愛車ダイハツアトレー・ターボ4WDは、居並んだ名立たる高級車も意に介さず堂々とし威厳があった。「分不相応?ケッ、知ったこっちゃねぇ、魂の排気量で勝負じゃあ!」っつーメッセージと都合良く解釈。

昼過ぎ、家族で千田町のバアチャン(初代春駒)に年始の挨拶をしにいく。したらバアチャン、俺らの顔を見るなり「あたしゃぁ、きんにょう(広島弁で「昨日」の意)もうちょっとで死ぬるとこじゃった
!」といきなり過激な迎春トーク炸裂。
「寝とったら急に苦しゅうなったんじゃけど、いやほいじゃが、このまま逝ってしもうたらみんなから『正月早々葬式せにゃいけんのかぁ』ゆうて怒られる思うてね、なんとかあの世から戻ってきたんよぉ」ウンヌンカンヌン。でもバアチャン、危なかったハナシは去年だけでも数回あったんじゃなかったっけ?(笑)今年もこの調子で元気に突っ走ってチャブダイ。

夜は、皆実町の実家に集合し、帰省中の弟ユーチャンも交えて新年会。
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